【軽量スポーツカーが命題】これがケータハムの回答!セブン170RとプロジェクトV展示

公開 : 2025.01.15 08:05

東京オートサロンでおなじみの存在となったケータハムのブースには、伝統のセブンと電動スポーツカーのプロジェクトVが持ち込まれました。上野和秀がレポートします。

ケータハム・セブン170R

東京オートサロンでおなじみの存在となったケータハムのブースには、伝統のセブンと電動スポーツカーのプロジェクトVが持ち込まれた。

まず、軽自動車規格で製作された『セブン170R』に、ロールケージを組み込んだモデルを出品。セブン170Rをサーキットでスポーツ走行するには、ロールケージの取り付けが要求される。そこでサーキットでも楽しめる170Rへの回答として製作された。

軽自動車規格で製作された『セブン170R』に、ロールケージを組み込んだモデル。
軽自動車規格で製作された『セブン170R』に、ロールケージを組み込んだモデル。    上野和秀

ロールケージはイギリスでケータハム・アカデミーに使用されている車両のものを組み込んだ。ロールケージはフルラップ式で、サイドバーまで備わるので万一の際もキャビンの空間が確保される。

85psで440kgという軽量な仕上がりで走りを突き詰めたセブン170Rにロールケージが加わったことにより、走りを楽しむ究極の1台になったといえよう。

ケータハム・プロジェクトV

2023年に英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開されたEVライトウェイトスポーツカーが『プロジェクトV』である。昨年の東京オートサロンで日本初公開され、昨年10月にはEVのパワートレイン主要部に当たるeアクスルをヤマハが供給することが発表された。

またBEVに欠かせない最先端の車載バッテリー冷却技術である液浸冷却バッテリーパックは、台湾のシン・モビリティー(Xing Mobility)社製を採用し開発に拍車がかかっている。

ケータハム期待のEVライトウェイトスポーツカー『プロジェクトV』。
ケータハム期待のEVライトウェイトスポーツカー『プロジェクトV』。    上野和秀

今年の東京オートサロンに持ち込まれたプロジェクトVは、ボディカラーをよりスタイリングが分かるクリスタルラインホワイトに変更。ライティングにより様々な表情を見せるパールホワイトで、最先端を行くEVに似合ったカラーといえる。

またケータハムのブースには、プロジェクトV の試作車に採用するシン・モビリティ社の液浸冷却バッテリーパックが展示され、開発が進んでいることを示した。

参考にプロジェクトV試作車のスペック(一部は目標値)を紹介したい。全長:4255mm、全幅:1893mm、全高:1226mm、ホイールベース:2581mm、車重:1190kg以下、最高出力:272ps、航続距離(WLTP):400km、0-100km/h:4.5秒以下、最高速度230km/hなど、軽量スポーツカーというケータハムの理念で開発されたことがわかるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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