【再び独のマーケットリーダーへ】世界で約480万台販売のフォルクスワーゲン BEVは昨対比2.3%増
公開 : 2025.01.16 07:05
フォルクスワーゲンは2024年を振り返り、強い逆風にもかかわらず、世界中で約480万台の車両を販売。再びドイツにおけるマーケットリーダーとなったと発表しました。BEV割合も、新車登録台数の16.3%を占めています。
フォルクスワーゲンの2024年
フォルクスワーゲンは昨年、強い逆風にもかかわらず、世界中で約480万台の車両を販売した(前年比1.4%減)。ドイツ連邦自動車局(KBA)によると、フォルクスワーゲンは19.1%の市場シェアを獲得し、再びドイツにおけるマーケットリーダーとなったという。
フォルクスワーゲン乗用車セールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役マルティン・ザンダー
「2024年は世界中で経済活動が低迷し、政治的な課題や特に中国における熾烈な競争などに直面し、困難な年となりました。
しかし、私たちは前向きな気持ちで新年を迎えています。私たちは魅力的な製品を提供しているだけでなく、あらゆるパワートレインを網羅する広範囲で多彩なモデルラインナップにより、幅広いお客様のニーズに応えています」と声明を発表。
さらに、電気自動車(BEV)の幅広いラインナップも揃えており、フォルクスワーゲンは、2019年に「ID.(アイディ.)」ファミリーを発売して以来、「ID.3」の約50万台を含め、世界中で累計135万台以上の「ID.」モデルを販売。昨年、フォルクスワーゲンは、38万3100台のBEVを販売している。
マーケットリーダーとSUV人気
ドイツとヨーロッパにおけるマーケットリーダー
2024年には、KBAの集計による市場シェア19.1%を獲得し、再びドイツにおけるマーケット・リーダーとなったフォルクスワーゲン。
販売台数トップ10には、「ゴルフ」/「Tロック」/「ティグアン」/「パサート」/「ポロ」の5車種が含まれており、フォルクスワーゲンは、BEVセグメントでもドイツ市場で最も多くの車両を販売したという。
フォルクスワーゲンのBEVは、新車登録台数の16.3%を占め、これは、2023年と比較して2.8%の増加となっている。
世界の各地域における販売台数
・ヨーロッパ:125万4500台(前年比1.7%減)
・南米:47万9400台(前年比21.1%増)
・北米:59万2300台(前年比18.4%増)
・中国:219万8900台(前年比8.3%減)
SUV人気が2024年も継続
2024年には、従来のパワートレインと電気自動車の両方で、SUVの需要が高まった。SUVモデルの販売は、2023年より1.4%増加して、フォルクスワーゲンの総販売台数の47%を占めた。
もっとも人気の高いSUVモデルは「ティグアン」で、ベストセラーモデルとなり、次に「Tロック」が続いている。コンパクト・クロスオーバーモデルの「ロック」は、販売開始以来200万台以上が販売され、2025年には次世代の「Tロック」が発売予定だ。
「ポロ」は今年、初代モデルが市場に登場してから記念すべき50周年という節目の年を迎え、フォルクスワーゲンの小型車である「ポロ」は、現在でも世界中で非常に人気を誇り、累計で2000万台以上が販売された。ブラジルでは、2024年に新記録となる17万2510台が販売されている。