新型 BMW 1シリーズ・マイルドHVへ試乗 3代目を大改良で走り好印象 一層の変化を求めたい?

公開 : 2025.01.16 19:05

3代目の大改良版といえる4代目1シリーズ 3気筒マイルドHVは170ps 新しくシャープなテーマを採用した見た目 ワイドなモニターパネル獲得 走りは好印象 魅力度の高い選択肢だと英編集部は評価

3代目へ大きく手が加えられた4代目

BMWが2世代に渡って育てた、後輪駆動の1シリーズ。3代目からは前輪駆動へ更新され、スポーティなファミリーハッチバックの姿が追求されている。プレミアム・コンパクトにおけるドライビングプレジャーの先駆者だと、同社は主張する。

そんな1シリーズが、モデルチェンジを果たした。BMWは4代目だとしているが、実際は大幅なフェイスリフト版だと考えられなくもない。電圧48のマイルド・ハイブリッドやサスペンション、内外のデザインなどは、しっかり手が加えられているが。

BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)
BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)

アウディA3 スポーツバックにメルセデス・ベンツAクラスフォルクスワーゲン・ゴルフマツダ3プジョー308など、この分野の競争は激しい。その実力を、英国の公道で確かめてみよう。

英国仕様の場合、301psと40.7kg-mで四輪駆動のM135 xドライブの下に、今回試乗した120が設定される。エンジンはB38型1.5L 3気筒ターボで、最高出力は157ps。20psをアシストする、スターター・ジェネレーター(ISG)が組まれる。

システム総合では、170psと28.5kg-mがうたわれる。トランスミッションは、7速デュアルクラッチ・オートマティックのみだ。

新しくシャープなテーマを採用した見た目

スタイリングは、アップデートされたBMW X3と同様に先代のイメージを継承しつつ、新しくシャープなテーマを採用。ボンネットのラインは僅かに低められ、ルーフラインは25mm持ち上げられた。ホイールベースは2670mmで変わりない。

キドニーグリルは、縦と斜めのリブが組み合わされた新デザイン。雰囲気は、全体的にアグレッシブさが増したといえる。ボディキットが追加されるMスポーツでは、その印象は一層強まる。

BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)
BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)

プラットフォームは、BMW X1ミニ・カントリーマンも採用する、UKL2。エンジン横置きの前輪駆動が前提の設計で、サスペンションは前がストラット式、後ろがマルチリンク式となる。

シャシー剛性を高めつつ、サスペンションは再設計。BMWによると、キャスター角を20%増やし、ステアリングの感触を改善したという。アンチロールバーにはプリロードが掛かり、周波数感応式ダンパーも採用された。

Mスポーツでは、ステアリングがクイックになり、サスペンション・スプリングは8mmダウン。アダプティブMダンパーも組まれる。アルミホイールは、17インチから18インチへ拡大する。

オプションで、アダプティブ・ヘッドライトやワイヤレス充電パッドが追加されるテクノロジー・パッケージや、ヘッドアップ・ディスプレイと駐車アシストが加わるテクノロジープラス・パッケージなども指定可能。オプションは多彩だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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