アルピーヌA290 英国で発売、約650万円から 現代の「サンクターボ」は218馬力のEVに

公開 : 2025.01.24 06:05

アルピーヌA290が英国で発売され、価格は3万3500ポンド(約645万円)から3万8500ポンド(約740万円)。ハンドリング重視の専用シャシーとスポーティな外観を備えた電動ホットハッチだ。

ブランド初の市販EV

アルピーヌの新型EV「A290」が英国で発売された。価格は3万3500ポンド(約645万円)から3万8500ポンド(約740万円)となっている。

兄弟車であるルノー5 Eテックのベースモデルよりも1万505ポンド(約200万円)高い。

アルピーヌA290
アルピーヌA290    アルピーヌ

両車は今月初旬、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2025で共同受賞を果たしている。

A290の英国仕様のエントリーグレードとなる「GT」では、52kWhのバッテリーと最高出力180psのモーターを搭載し、10インチのインフォテインメント・タッチスクリーン、シートヒーター、ステアリングヒーター、ワイヤレスのスマートフォンミラーリング機能、19インチのアルミホイールを標準装備とする。

「GTプレミアム」ではナッパレザーの内装とブルーのブレーキキャリパーが追加され、「GTパフォーマンス」では最高出力218ps、レッドのブレーキキャリパー、テレメトリクスが追加される。価格は3万6000ポンド(約690万円)から。

最上位グレードの「GTS」ではブラックのアルミホイールが装備され、3万7500ポンド(約720万円)から。発売記念の限定モデル「プレミア」は3万8500ポンド(約740万円)で、ブルーを基調としたデザインとオプションのセーフティ・パックおよびドライビング・パックが装備される。

アルピーヌA290の英国での納車は4月から開始される。

デザイン

A290はルノー傘下のアルピーヌにとって初の市販EVだ。ベースとなったルノー5 Eテックとは明らかに異なるワイドなデザインに一新され、そのスポーツ性を強調している。

ボディサイズは全長3990mm、全幅1890mm、全高1520mm、ホイールベース2530mm。全長はルノーと同じだが、トレッド幅は60mm拡大され、力強い印象を与える。

アルピーヌA290
アルピーヌA290

エクステリアとしては、スポットライトの「X字」型モチーフなど同社のモータースポーツの歴史を反映したディテールが盛り込まれている。オーバーフェンダー、サイドスカート、リアディフューザーなども特徴的だ。

外観だけでなく動力性能も強化されている。専用のサスペンション、パワートレイン技術、ブレーキ、タイヤ、サウンドにより「エモーショナルなドライビング体験」を実現するという。

アルピーヌのフィリップ・クリーフCEOは、A290は「ドライバーにA110を思い出させる」ように作られていると語った。A110は2017年の発売以来、同社唯一の市販モデルとなっていた。

クリーフ氏によると、エントリーモデルとしての価格設定と都市部での使用に適したプロポーションから、主力モデルとして重要な役割を果たすという。

「A290はハッチバックであり、シティカーであり、非常に多用途であるため、将来のアルピーヌ愛好家の最初のクルマになるかもしれない」(クリーフ氏)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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