【マツダCX-60は大きなロードスター?】20代若手編集部員がジムカーナイベントで激走!

公開 : 2025.02.15 11:45

オートカー・ジャパンの若手編集部員であるオゴーが『マツダスピリットレーシング・ジムカーナエクスペリエンス』に参戦。大型SUVであるマツダCX-60が持つ驚きの走行性能を体感してきました。

モータースポーツの門扉は開かれている

今回編集部オゴーが参加したのは関東近郊でサーキットイベントを催している『ズミーレーシング』が主催、マツダ自動車が協賛する『マツダスピリットレーシング ジムカーナ エクスペリエンス』というイベント(以下ジムカーナエクスペリエンス)。年間5回のシリーズ戦形式をとってはいるが、モータースポーツのビギナーへ向けた『クルマを操る楽しさ』を体験してもらうことがメインのイベントである。

イベント名には『マツダ』と入っているものの、車両に制限はないので基本的にどんなクルマでも参加できる。スポーツカーはもちろん、軽自動車からハイブリッドのSUV車両まで、多様なラインナップのクルマたちが楽しそうに走っていたのが印象的だったが、多様なのは参加者も同じ。若者からベテランドライバー、女性も数台エントリーしており、和気あいあいとした雰囲気の中でイベントが進行した。

筆者が運転するマツダCX-60。ロール抑制とタイヤの設置感に注目。
筆者が運転するマツダCX-60。ロール抑制とタイヤの設置感に注目。    マツダ

ビギナー向けということもあって、ジムカーナエクスペリエンスでは、ドライビングを学ぶという要素も強い。したがって数名のプロドライバーが講師として参加しており、参加者の走りにアドバイス・コメントをくれるだけでなく、希望した場合には自身のクルマを用いてクルマのコントロールを直接マンツーマンで教えてくれるのだ。さらに、イベント終盤にはジムカーナチャンプの講師がパイロンをかすめるほどの圧巻のデモランを見せてくれるのだ。

今回、取材にあたって我々メディアも実際に参加者としてイベントを体験することができた。選べる車両は2台。パーティレース仕様にモディファイされたマツダ・ロードスター、それとマツダCX-60……。CX-60!?

CX-60でジムカーナを激走

こんな選択肢を出されてしまっては、ついCX-60でジムカーナを走ることに挑戦したくなるというもの。CX-60はSUVながらも縦置きのエンジンやFRベースのシャシー設計からスポーツカーライクな操縦性を持つ。リアサスペンションは前後左右への逃げを抑制し剛性を高め過ぎたことから、乗り心地に難ありという嬉しくない評判を得てしまったほどだ。

つまり、乗り心地を犠牲にした『スポーツカーライクな操縦性』というものがどこまで通用するのか、試したくもなってしまったわけである。

柴田優作選手による圧巻のデモラン。派手なドリフトで会場を沸かせた。
柴田優作選手による圧巻のデモラン。派手なドリフトで会場を沸かせた。    小河昭太

実際に攻め立ててみると、2トンを超える巨体には不利な状況でありながらも操縦性は良好で、従順といえる見事なハンドリングを示した。良かったのはコントロール性だけでなく、参加していた現行型のロードスター達の記録と1秒も変わらない好タイムを記録!

ロードスターよりパワフルで四輪駆動であるというアドバンテージを考慮しても、ジムカーナというフィールドでロードスターのタイムに肉薄するというのはなかなかのもの。さらにいうと、ハードな旋回でのVDCによるスロットル制御がなければ勝てたかも?

柔らかく快適なレザーシートに座り、径の大きいステアリングをパイロン目掛けてグルグル回して攻め立てるというのは、意外にもエキサイティングで楽しい体験であった。CX-60のオーナーになった人は、ジムカーナエクスペリエンスに出場してスポーツ走行に勤しんでみても良いのではないだろうか。もちろんタイヤの消耗は車重並みなので、サイドウォールの文字まで削れてしまったのだが……。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_

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