帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
公開 : 2025.02.15 17:45
目標は当時の姿へ可能な限り戻すこと
「シャシー番号57503のこれが、モンレリー・サーキットで速度記録を残したことは間違いありません。ロバートさんも、どんなクルマなのかを理解した、積極的なドライバーといえました」
ダットンは、オリジナル性を重視する職人だ。ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで優勝したタイプ59など、歴史的なレーシング・ブガッティに対する仕事には、高い定評がある。

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2021年3月にバンフォード卿は、ダットンと信頼するレストア職人、クラーク&カーター社のスティーブ・クラーク氏との3人で、作業の方向性を確認。初代オーナーのロプナー夫妻がフランスを巡った、当時の姿へ可能な限り戻すことが目指された。
ダットンは、主にメカニズムのリビルドを担当。クラークは、ボディとインテリアのレストアを引き受けた。
それに先立ち、コルシカ・ボディを載せたタイプ57 Sの歴史が調査された。依頼を受けたのは、ブガッティへの造詣が深いピーター・ブラッドフィールド氏。この話を聞いたロプナー家は協力的で、アルバムから写真を提供してくれたという。
この続きは、ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2)にて。
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