オフロードに熱中 ランドクルーザー 250 ディフェンダー 90 グレナディア 王者交代? 3台比較(1)

公開 : 2025.02.15 09:45

フレーム別体のGA-Fプラットフォームを採用

グレナディアの全幅は1930mmで、ランドクルーザーより50mm、ディフェンダーより70mm幅が狭い。岩場や林間を進む場合は、小さくないメリットになる可能性がある。運転席からの視点が2台より高く、周囲の視認性に優れる点は明らかな強みだろう。

ダッシュボードには、手袋をはめたままでも誤操作する心配の少ない、大きなスイッチが並ぶ。フロアには、水洗いを前提にした排水ドレインがあり、雪道や泥道での利用へ構えている。ホイールベースは3.0m近くあるが、車内空間はそこまで広くない。

トヨタ・ランドクルーザー 250 2.8D-4D ファーストエディション(英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー 250 2.8D-4D ファーストエディション(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ランドクルーザー 250もモノコック構造ではなく、フレーム別体のGA-Fプラットフォームを基礎骨格とするが、車内はグレナディアより広い。標準で3列シートで、最後列を除いて、大人でも充分な空間が確保されている。

装備も充実している。内装は特に豪華という訳ではないものの、製造品質は間違いないだろう。比較すると、グレナディアはより道具的。だいぶ違う空間にある。

ディフェンダー 90の車内は上品。汚すことを遠慮したくなるほど、印象的で居心地が良い。ただし3ドアということで、後席への乗降性は良くない。荷室も狭め。これ以上の実用性を求めるなら、110を選びたい。

というわけで長靴を履き、ローレンジを選び、いざ採石場へ入場。正直なところ、今回の3台にとって、この程度の悪路など朝飯前だ。1番走破性の低いモデルの方が、全体で見れば最もユーザーの理想に近い可能性もあるだろう。

この続きは、ランドクルーザー 250 ディフェンダー 90 グレナディア 3台比較(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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