デロリアンを共同所有できてしまうかも、という話【新米編集長コラム#17】
公開 : 2025.02.02 12:05 更新 : 2025.02.02 12:34
AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、新米編集長コラムです。編集部のこと、その時思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第17回は、『ランデヴー』が提供するクルマの共同所有サービスがテーマです。
どのクルマを買うかという話は、鉄板のひとつ
クルマ好きにとって、楽しい瞬間は数多くあると思うが、そのうちのひとつとして『どのクルマを買うか』という話は、鉄板のひとつであろう。
「今度○○○が納車されるんだよ!」、「実は○○○を買おうか迷っていまして」、「予算気にせず今買うとしたら何がいい?」などなど、切り出したら最後、そこから趣味車トークが止まらなくなること必至だ。ファミレスで始めようものなら、ドリンクバーを使いすぎてお店の方に嫌がられるかもしれないし、場合によっては夕飯に続きモーニングも注文するかもしれない。

新車、中古車、クラシックカー、スーパーカー……。今、各カテゴリーでどれを買いたいかと書き始めたら、それだけで本稿が終わってしまうので割愛するが、ひとつだけ書いておきたいのは先日亡くなられた自動車画家、Bowさんの話。カー・マガジンの表紙など、毎回打ち合わせ場所となっていた永福町のロイホでは決まって、「今何を買いたいか」という話になった。
例えば「今ボクね、フェラーリの400が欲しくてさ……」とBowさんが切り出せば、カー・マガジンで育った元読者&現編集者(当時)としては、目を輝かせて聞くしかあるまい。逆にBowさんから聞き返されてそこで何を語るかは、なんだかカー・マガジン編集部員として相応しいかをテストされているような気分で、毎回、ちょっと緊張したのを今でもよく覚えている。
ちなみに『Bow。さん』じゃないの? と思った方へ、私がカー・マガジン編集部に在籍した当時、名前だけ掲載する場合は『Bow。』、敬称をつける場合には『Bowさん』としていたのを、蛇足的に記しておくことにする。
スーパーカーを所有するのは夢のひとつではあるものの
閑話休題。今回は『ランデヴー(RENDEZ-VOUS)』が提供している、クルマを共同所有するサービスがテーマだ。同社のサービスは既に様々なメディアで紹介されているが、今回とある方からきっかけを頂いたところ、現在『DMCデロリアン』(!)がラインナップにあり、俄然興味が沸き取材に伺った次第だ。
スーパーカーを所有するのは夢のひとつではあるものの、近年価格が上昇し、ますます遠い存在となってしまった。仮に手に入れたとしても、保管、維持し続けるのは、ハードルが高い。

その点ランデヴーの共同所有サービスであれば、例えばこの1981年式デロリアンなら、頭金15万円を支払えば月々6万8990円で所有できてしまうのだ(1年分一括なら総額90万2680円、頭金なしなら月々8万2740円)。これは給油の実費以外、保険、維持費などが全て含まれた金額で、契約期間は1年、共同所有人数は4人まで、利用日数は72日となる。
車両は神奈川県横浜市にあるガレージにあり、指紋認証+暗証番号で入れるので24時間365日出入りが可能。使用日(1日単位)は共同所有オーナー間で共有するアプリ上で管理し、ガレージまで乗っていったクルマを代わりに置いていくことも可能だ。ちなみにガレージの2階はラウンジになっていて、そこでオーナー同士の交流を深めることもできる
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