【南青山に新名所誕生】まるで車内にいるような空間!ブランド体感施設『マツダ・トランス・アオヤマ』オープン

公開 : 2025.02.08 11:45

マツダは2月6日、新たなブランド体感施設『マツダ・トランス・アオヤマ』をオープン。4日にはメディアに向けて事前公開しました。まるでマツダの車内にいるような空間を体験してきた、編集部ヒライがレポートします。

マツダの世界観を自然に体感できる空間

マツダは2月6日、新たなブランド体感施設『マツダ・トランス・アオヤマ(MAZDA TRANS AOYAMA)』をオープン。4日にはメディアに向けて事前公開した。

『トランス』には『前向きに変わる、そのきっかけとなる場所でありたい』という意味が込められ、『前向きに今日を生きる人の輪を広げる』ことを目的としたマツダが、顧客やファンだけでなく、これまで接点のなかった人々との新たなタッチポイントとして、マツダの世界観を自然に体感してもらう空間となっている。

2月6日に東京・南青山にオープンした『マツダ・トランス・アオヤマ』。この日はアイコニックSPを展示。
2月6日に東京・南青山にオープンした『マツダ・トランス・アオヤマ』。この日はアイコニックSPを展示。    平井大介

場所は東京・南青山の国道246号線沿いで、詳しい方にはスパイラルホールの隣と書くと伝わるかもしれない。青山から渋谷に向かって、青山学院大学より少し手前に位置していて、地下鉄表参道駅B1出口の目の前と、立地としてはかなりいい場所となっている。マツダ代表取締役社長兼CEOの毛籠勝弘さんも、「なかなかいい物件がなく、2年くらい探していました」と語っており、時間をかけて慎重に選んだようだ。

ちなみに都内のブランド施設としては、『マツダロータリー原宿』以来、約30年ぶりの開設となり、毛籠さんは「ブランドの発信拠点として、プレゼンスを高めていければ」と語っている。ちなみに2016年に誕生した『マツダブランドスペース大阪』との棲み分けは、大阪がクルマ作りにフォーカスしているのに対し、青山はクルマへ関心のない人にも体感してもらう幅広い施設であることが大きな違いとなっているそうだ。

2階建てとなる施設は、1階がカフェ、物販、階段下、展示車両、カラーサンプル、2階が展示ギャラリー、リビング、ラボの各エリアに分かれていて、デザインテイストはいかにも近年のマツダらしい、上品で落ち着いた雰囲気だ。それもそのはず、現在、世界中のタッチポイントは全てマツダのデザインチームが監修しており、このトランス・アオヤマも、マツダの車内にいるようなテイストが感じられた。

外との境界線を強調しない解放感を表現

マツダ・トランス・アオヤマのブランドマネージャーである石田陽子さんは、1年以上かけて準備したと苦労を振り返っている。「幅広い人に気軽にきてもらいたい」と語っており、外装はガラス張りとすることで外との境界線を強調しない解放感を表現し、内装は公園でリラックスしているような雰囲気作りを目指した。ちなみにロードスターの試乗も可能とのことだ。

ここを起点にコミュニティが生まれたり、何かを発信したりするきっかけになればとも語っており、この日は廃棄物からアート作品を作り出す『ACTA+(アクタプラス)』の展示も行われていた。

マツダのタッチポイントは全てデザインチームが監修。いかにもマツダらしいデザインの室内だ。
マツダのタッチポイントは全てデザインチームが監修。いかにもマツダらしいデザインの室内だ。    平井大介

ちなみに山口県周南市に拠点を置くアクタプラスで共同代表・代表取締役を務める橋本希和子さんは創業者の孫としてこの活動を開始し、現在国内外500名以上のアーティストネットワークを持っている。その中から若手4名の作品を展示し、レシート、アクリル端材、廃棄されたマニキュア、使用ずみスケートボードなどを活用した作品を展示していた。

また1階の常設カフェは、広島・宮島の『伊都岐(いつき)珈琲』が監修している。代表取締役の佐々木恵亮さんによれば、『伊都岐』は厳島神社の古い表記『伊都岐島神社』に由来するそう。もちろん厳島神社の許可は得ていて、最初は小さな珈琲店を宮島で始め、だんだんと店舗が増えていったそうだ。

同店はスペシャルティコーヒーと呼ばれる、特に高品質で洗練されたコーヒーの自家焙煎を、珈琲豆の調達から焙煎までワンストップで行っているのが特徴。これを飲むために訪れてもいいと思うほどの味で、この日試飲させて頂いた広島レモンのレモンスカッシュと合わせて、リピートしたいと思っている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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