英国では975万円の例も スズキ・ジムニー(シエラ) UK中古車ガイド 3ドアだって魅力的

公開 : 2025.02.25 19:05

新車時代のAUTOCARの評価は?

新しいスタイリングと技術を獲得した、4代目ジムニー。しかし、スズキの小さな四輪駆動として、本質は殆ど変わっていない。より高級なSUVが苦労するような場所も目指せる、極めて有能なオフローダーだ。(2018年11月28日)

スズキ・ジムニー(ジムニー・シエラ/英国仕様)
スズキ・ジムニー(ジムニー・シエラ/英国仕様)

オーナーの意見を聞いてみる

ハンナ・ベスト氏

「2019年に、幸運にもジムニーを購入する機会を得られました。ボクシーなスタイリングと、タフな性能に今でも魅了されています。買って後悔したことは、まったくありません。ジムニーのすべてが気に入っていますよ」

スズキ・ジムニー(ジムニー・シエラ/英国仕様)
スズキ・ジムニー(ジムニー・シエラ/英国仕様)

「小さいですが、どこへでも目指せるほどパワフルで、信頼性も高い。街なかでは沢山の注目も集めます。リコールが何回かありましたが、すぐに問題は解決されました。維持費もさほどかかっていないと思います」

「ジムニーはオフロードだけでなく、都心部での利用にもピッタリ。家族全員を乗せられるわけではないですが」

購入時に気をつけたいポイント

パワートレイン

エンジンオイルが漏れていないか、下回りを観察したい。予め試乗し、エンジンが滑らかに回転するか、オイルの焦げ臭い匂いがしないか確かめる。

トランスミッション

マニュアルで変速しにくかったり、クラッチペダルの繋がりが唐突な場合は、クラッチ交換を考えたい。走行中にギアが滑る場合も同様。交換は安くできないから、試乗して状態を確かめたい。

スズキ・ジムニー(ジムニー・シエラ/英国仕様)
スズキ・ジムニー(ジムニー・シエラ/英国仕様)

オートマティックの場合は、変速の滑らかさを確認する。多少の不調なら、フルード交換で大抵は改善するようだ。

深い水たまりや浅瀬などを走ると、トランスミッションやデフへ水が侵入することがある。そのまま放置し故障した場合、保証期間内でもディーラーが修理費を負担する可能性は低い。そんな条件で楽しむことが多いなら、定期的にフルード類を交換したい。

ボディとシャシー

オフロード走行によるボディやシャシーの傷、バンパーやホイールなどの損傷がないか観察したい。定期的に洗車せずに付着した泥を放って置くと、そこから錆び始める。サスペンションの状態もチェックポイント。将来のために、防錆処理を施す価値はある。

サスペンション

凹凸を越えてゴツゴツと異音がする場合は、サスペンションに不具合がある証拠だろう。スプリングやダンパー、ブッシュ類を点検したい。

インフォテインメント・システム

タッチモニターのシステムが正常に動作するか、スマートフォンとの連携ができるか確かめる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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