【概要、本質、期待!自動車ニュースを読む】レクサスRCに見る、各社が最後に打ち出すファイナル・エディションの価値

公開 : 2025.02.14 11:45

【期待】『RC』と『RC F』の存在がレクサス・ブランドに与える影響と今後

日本国内の市場にとって『RC』と『RC F』が存在する意義と価値は大きく、そもそもプレミアムブランドにおける唯一の日本ブランドがレクサスである。その中でも『RC』と『RC F』はD~Eセグメント級の唯一のクーペモデルとして、競合にはメルセデス・ベンツCLEBMWの4シリーズ・クーペ、アウディのA5クーペといった優雅さや上品さと走りの実力を兼ね備える世界屈指のモデルがひしめき合う中できちんと存在感を示しており、前述の概要で述べたように一定の販売実績もある。

そして、市場規模としては小さい同セグメントのクーペモデルをラインアップすることはプレミアムブランドの証であるとも言えて、レクサスの販売中心がSUVである中、販売ボリュームは小さくとも『RC』と『RC F』の存在感はひときわ輝いていると感じる。

販売ボリュームは小さくとも、『RC』と『RC F』の存在感はひときわ輝いていると感じる。
販売ボリュームは小さくとも、『RC』と『RC F』の存在感はひときわ輝いていると感じる。    レクサス

プレミアムブランドには、ユーザーの趣向や好み、用途等にきめ細やかにフィットするモデルをラインアップすることが求められるため、大量生産による収益観点でのマス効果とは逆行しても、そういった各種モデルが必要で伴う高い価格設定も許容されるのが市場の原理と捉えられる。

『RC』と『RC F』の次期モデルについて正式アナウンスはされていないが、未来の存在に期待したいのと同時に、ファイナル・エディションを手に入れる幸せなユーザーにとっては、各種の特別装備と熟成を重ねたレクサスの誇るスポーツクーペの、未来における魅力や価値にも期待が高まる!

記事に関わった人々

  • 執筆

    橋爪一仁

    Kazuhito Hashizume

    ジャーナリスト。自動車業界を経て現在はアビームコンサルティング(エグゼクティブ・フェロー)。企画業務を中心に自動車のブランド・オリジナリティ時代におけるCASE、DX×CX、セールス&マーケティング、広報、渉外、認証、R&D、工場管理、生産技術、製造等の幅広い領域を研究、アドバイザー業務を中心に活動中。特に自動車を経済と技術の側面から分析するのが専門。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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