【スズキのゆかいなクルマたち:軽自動車編】ジムニーだけじゃない個性派 時代を先取りしすぎたパターンも

公開 : 2025.02.23 12:05

スズキを代表するホットモデル銘柄『アルトワークス』

アルトワークス(1987年〜)

2代目アルトの高性能版として登場したワークスは、64ps自主規制のはじまりとなった、スズキを代表するホットモデルの銘柄で、FFのほか4WDも設定。翌年にはモデルチェンジし、5代目アルトまで設定されるが、6/7代目では姿を消す。諦めかけた2015年、8代目での15年ぶりの復活は、オールドファンの喝采を浴びた。現行モデルはワークスはおろかスポーティ仕様が用意されていないが、今後ぜひとも走り志向のモデルは設定してほしいし、そのときにはワークスの名と、それにふさわしいスペックで登場してもらいたい。

Kei(1998〜2009年)

軽クロスオーバーというジャンルを切り開いたパイオニア的存在のKei(ケイ)。まずは3ドアのみの設定で、翌年に5ドアを追加。スポーツグレードも複数存在し、アルトからワークスの名を受け継いだ仕様も。また競技ベース車も用意され、ワンメイクレースが実施されるなど、クロスオーバーながら現在のハスラーのようなSUV志向だけでない方向性を模索した。ちなみに、マツダへOEM供給され、ラピュタと銘打って販売された。

MRワゴン(2001〜2016年)

スズキ・アルトワークス(1987年〜)
スズキ・アルトワークス(1987年〜)    スズキ

コンセプトカーの段階では車名のとおりミドシップのワゴンだったが、市販モデルはワゴンRベースのFFレイアウト。空間効率の高いモノフォルムで、MRには『マジカル・リラックス』の意味を持たせた。2代目は2006年に子育て世代、3代目は2011年に若年層と、ターゲットを変えつつ世代交代したが、スーパーハイトワゴンに押され姿を消した。なお、日産はOEM版のモコで、軽市場への本格参入を果たしている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    木原寛明

    Hiroaki Kihara

    1965年生まれ。玉川大学では体育会ノリの自動車工学研究部に所属し、まだ未舗装だった峠道を走りまくった。最初の愛車(本当は父のもの)は2代目プレリュード(5MT)。次がフルチューンのランサーEXターボ。卒業してレースの世界へと足を踏み入れたものの、フォーミュラまで乗って都合3年で挫折。26歳で自動車雑誌の編集部の門を叩き、紙時代の『AUTOCAR JAPAN』を経て、気が付けばこの業界に30年以上。そろそろオーバーホールが必要なお年頃ですが頑張ります!

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