操舵/乗り心地/ADAS　★★★★★★★☆☆☆

最低でも3万8360ポンド（約737万円）のクルマにトーションビームが使われているのは、ちょっと驚きだ。乗り心地がひどいというわけではないが、いかにもこんなもんでいいだろうと割り切ったような動きをする。サイドウォールが厚めのタイヤを履いているのに、乗り心地は硬くて洗練されておらず、穴のある路面ではカタカタと音がする。

乗り心地の波の長い領域は落ち着いていて、速度を上げたときの静粛性も特筆ものだ。113km/hで65dBAというのは、大衆車としてはかなりいい。

クリックで画像を拡大

硬いサスペンションは、少なくともボディコントロールはしっかりしている。ミシュランe－プライマシーは強力なグリップを備えてはいないが、5008のハンドリングはバランスがいい。小さくて軽いエンジンのメリットは、思ったより軽い足取りに出ている。

ステアリングは直観的なギア比で、コーナーで負荷が高まるにつれ、手応えも徐々に増していく。しかしながら、リムが小径で形状も奇妙なので、ダイレクト感が得られない。

GTグレードにはACCが標準装備されるが、フォルクスワーゲングループのシステムに比べると、スムースさや他車などへの反応で劣る。不明瞭で反応が悪いステアリングスイッチも、操作していてイライラさせられることがある。

レーンキープアシストや制限速度認識の正確さは普通。どちらも、切るにはタッチ画面を数回操作する必要がある。

画像　写真で見るプジョー5008のライバル　全3枚