【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も

公開 : 2025.02.15 20:25  更新 : 2025.02.21 05:08

結論 ★★★★★★☆☆☆☆

もし、大半のユーザーが、スタイリングやマテリアルのリッチさといった表面的なクオリティでクルマを選ぶなら、プジョー5008は成功しうるプロダクトだ。実際のところ、それだけですばらしいクルマにはならないのだが。

問題点は、さまざまなサイズに共用されるグループ共通コンポーネンツと、ディテールへの注意力不足だ。結果として5008は、快適性も実用性も、扱いやすさや苦労のないドライビングも、本来あるべきレベルに達していない。7シーターのファミリーカーには、どれも欠かせない要素だというのに、だ。

結論:コンセプトカーのようなイカしたスタイリングも、机上論のエンジニアリングを救えはしない。
結論:コンセプトカーのようなイカしたスタイリングも、机上論のエンジニアリングを救えはしない。    JACK HARRISON

魅力的な価格設定やまずまずの燃費性能、やる気のあるハンドリングが多少は穴埋めしているが、それでもおすすめの一台に上げるには物足りない。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×