【グッドイヤーのSUV向け人気モデル】一般ドライバー目線でオールシーズンタイヤの実力をチェック!
公開 : 2025.02.20 06:05
近年、話題にのぼるオールシーズンタイヤ。実際の使い心地はどうなのでしょう。浜先秀彰が、東京から群馬まで実際にドライブし、体感してきました。
スノーフレークマークの意味とは
夏用タイヤとしてだけでなく冬用タイヤとしての顔も持つ『オールシーズンタイヤ』が注目を集め、ユーザーも少しずつ増えていると聞く。
そこで今回は、オールシーズンタイヤの実力を知るべく、グッドイヤーの人気モデルである『ベクター・フォーシーズンズGEN-3 SUV』を装着したトヨタ・ハリアーで、東京から群馬県のスキー場までの道のりを試乗。一般ドライバーの視点から印象をお伝えしようと思う。

まずは見た目からチェック。トレッド部の溝は進行方向に斜めに深くザックリ刻まれていて、縦横に小さな溝も見られる。全体的に夏タイヤに比べて目が粗いという印象だ。
サイドウォールには『スノーフレークマーク』が刻まれており、これは積雪による交通規制で冬用タイヤとして公式に認められるという証になる。
乾燥路面での走行も快適
街中を走っての印象は、ハンドルの効きがしっかりとしているし、ブレーキにも不安は無い。スタッドレスタイヤではどうしても乾燥路面の走りに安定さが欠けるが、そのようなことは一切なく快適だ。乗り心地については少し硬めに感じられる。
首都高速道路~関越自動車道の高速走行でも夏タイヤと同等の走りができ、少し速度を上げても、車線変更をしても、スムーズな走行。直進性についても問題のないレベルといえるだろう。

ただし、ロードノイズについては音量がやや大きく、音質についても耳障りに感じられた。
高速を降りると緩やかな山道であったが、ハンドルを切った方向に素直に向きが変わりストレスなく走れる。ところどころ路面が濡れていたり、水たまりがあっても、しっかりとタイヤがグリップしていることがハンドルを通して伝わってきた。
突然の雪に対する保険
さて、スキー場が間近になると路面は雪道へと変わったが、浅い圧雪路ぐらいならば、慎重な走行を心がければ加減速もハンドル操作もまったく問題はない。
とはいえスタッドレスタイヤのような走破性は持ち合わせていないので、駐車場の隅のように十分に除雪されていない場所では気を付けないとスタックしてしまう。凍結路での走行は危険だ。

今回のドライブを通じてわかったのは、夏用タイヤとしては必要十分な走行性能といえるが(個人的に快適性は物足りない)、冬用タイヤとしては走行シーンが限られてしまうということ。
東京をはじめ冬場に雪が数回程度しか降らない地域のユーザーならば、突然の雪に対する保険と思っていれば装着メリットを十分に感じられるだろう。
コメント