【商用ニーズに対応】トヨタ、新型燃料電池システムを開発 2/19 初披露

公開 : 2025.02.17 17:05

トヨタは2月19日よりビッグサイトで開催のH2 & FC EXPOにて第3世代となる新型燃料電池システムを初披露します。水素社会の実現に向けて、燃料電池システムはどのように進化したのでしょうか。

トヨタ、新型燃料電池システムを初披露

カーボンニュートラルの実現を目指す中、水素を重要なエネルギーと捉えるトヨタは、水素社会の実現に向け、新型燃料電池システム(以下、第3世代FCシステム)を開発。2月19日から東京ビッグサイトで開催の『国際 水素・燃料電池展 H2 & FC EXPO』で初披露する。

トヨタ第3世代FCシステム 乗用車向け 燃費・航続距離向上
トヨタ第3世代FCシステム 乗用車向け 燃費・航続距離向上    トヨタ

商用利用にも対応、より一層の普及へ

トヨタは2014年に量産車として世界初の燃料電池車ミライを発売、30カ国以上で約2万8000台を販売している。

加えて2019年より燃料電池(FC)システムの供給を開始、バス・鉄道や定置式発電機などにおいて全世界100社以上・2700基を超えるFCシステムを供給してきた。

トヨタ第3世代FCシステム 汎用向け 同体格・出力2倍
トヨタ第3世代FCシステム 汎用向け 同体格・出力2倍    トヨタ

国内に置いては東京都や福島県を中心に、多くのパートナーとともに商用分野での社会実装に向けた取り組みを進めている。そうした中、燃料電池のさらなる進化が必要だという考えにいたったという。

さまざまな用途での利用が可能に

トヨタの第3世代FCシステムは、従来の乗用車および汎用(発電機、鉄道、船舶など)に加えてラインナップを拡大、大型商用車への搭載も可能となった。

乗用車向けでは燃費性能の改善(従来比1.2倍)により航続距離が向上、長距離でも安心して運転できるようになった。

トヨタ第3世代FCシステム 大型商用車向け 耐久性・燃費向上
トヨタ第3世代FCシステム 大型商用車向け 耐久性・燃費向上    トヨタ

大型商用車向けとしてはディーゼルエンジン並みの耐久性(従来比2倍)と高出力を実現。さらにはシステムの小型化によりさまざまな車両への搭載が可能となり、航続距離も20%向上した。

燃料電池のセル設計・製造プロセスにおいても技術革新によりコストの大幅削減が実現された。

H2 & FC EXPO 出展概要

 日 時:2月19〜21日

 場 所:東京ビッグサイト

 主な展示内容:
  第3世代FCシステム(初公開)、
  水電解スタック、
  ポータブル水素カートリッジなど

 企画・イベント
  トヨタ自動車ブース内にて
  プレゼンテーション予定
  『水素社会の実現に向けた
   トヨタの取り組み(仮)』
  水素ファクトリー山形光正プレジデント
  (2/19 14:00-14:20)他

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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