GRヤリスの予算で狙える BMW M4(F82型) UK中古車ガイド 最高バランスはラストの「CS」
公開 : 2025.03.04 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は?
新しいM4は、2007年に登場した4代目M3以上に直感的で魅力的なモデルといえる。新世代では、明らかな進化も果たした。従来のM3以上に力強く軽量・高精度になっただけでなく、Mモデルそのものが以前より優れている事実も理解できる。(2014年7月9日)

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オリバー・クーパー氏
「2018年式のM4 コンペティションを所有しています。今のところ信頼性は高いようですね。走行距離は8万kmを超えていますが、機械的な不調はまだありません」

「維持費は小さくないですよ。整備やタイヤ交換などへ、年間1500ポンド(約29万円)は見込んでおいた方が良いでしょう。自分は、BMWの延長保証にも入っています。1年毎に1500ポンド(約29万円)かかりますが、正規補償なので安心感が違います」
「この価格帯で、匹敵するダイナミックなドライビング体験を得られるモデルはないと思いますよ」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
クランクハブの不調が、エンジンの回転タイミングへ重大な影響を与える。アイドリングが不安定になり、パワーダウンするだけでなく、悪化するとバルブタイミングが狂い、エンジンブローに至る可能性がある。
予め長時間試乗し、エンジンが滑らかに回転するか確認する。クランクボルト・キャプチャープレートの追加が、賢明な対策になる。まだの場合は、クランクハブの交換も考えたい。

冷間時の始動でカチカチと大きなタッピング音が聞こえる場合は、排気カムシャフトの狂いが疑われる。修理には、英国では1000ポンド(約20万円)ほど必要になる。
ロッカーカバーとオイルフィルター・ハウジング、オイルパンのガスケットは劣化しがち。そこからのオイル漏れは珍しくない。ターボチャージャーは、8万km前後で摩耗の兆候が現れるようだ。
ブレーキ
M4のブレーキディスクとパッドは、前後のセットで1000ポンド(約20万円)ほど。ブレーキング時に、不自然な振動が伴わないか確かめたい。ガタガタと感じる場合は、ディスクが歪んでいる可能性あり。
エアコン
エアコン・コンデンサーが腐食し、ガス漏れする場合がある。冷風が出ないなら、点検したい。
フォールディング・メタルルーフ
コンバーチブルでは、フォールディング・メタルルーフの排水ドレインが詰まり、車内へ雨水が侵入することがある。内装が不自然に濡れていないか確かめたい。構造的には概ね堅牢ながら、滑らかに開閉できるかどうかもチェックポイント。
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