キア新型「EV4」発表 ハッチバックとファストバックを設定 VW ID.3と競合

公開 : 2025.02.19 06:05

キアが新型のEV専用モデル「EV4」を発表した。5ドア・ハッチバックとファストバックの2種類が用意され、今年後半に発売予定だ。VW、ルノー、ミニなど多くのブランドと競合することになる。

新たなEV専用モデルが登場

キアは、新型EV「EV4」のデザインを公開した。フォルクスワーゲンID.3と競合するCセグメント車で、今年後半に発売予定だ。

EV4は、間もなく欧州で発売予定のEV3(ハッチバック)とEV5(SUV)の中間に位置し、2種類のボディタイプが用意されている。

キアEV4ファストバック
キアEV4ファストバック    キア

欧州では主に5ドア・ハッチバックが販売され、ID.3のほか、ヒョンデコナ・エレクトリック、ルノーメガーヌEテック、ミニ・エースマンとも競合することになる。

他のグローバル市場向けに設計された4ドア・ファストバック仕様は、ホイールベースはハッチバックと同じだが、リアエンドのデザインが異なり、それに伴ってトランク容量も変化する見込みである。

EV4の仕様はまだ発表されていないが、キアのE-GMPプラットフォームを採用していることから、58kWhおよび81kWhのバッテリーと前輪駆動および四輪駆動のバージョンが用意されるだろう。

最大航続距離は560km以上を謳うはずだが、EV3やEV5と同様、400V(800Vではない)の電気アーキテクチャーによって充電速度は最大128kWにとどまる可能性が高い。

キアのEVではすべて高性能な「GT」グレードが計画されているため、テスラモデル3・パフォーマンスに匹敵するパワーとスピードを備えた四輪駆動の最上級車が今後登場するだろう。

インテリアも未公開だが、2023年に発表されたEV4コンセプトでは、ミニマルなダッシュボードの上にデジタルディスプレイが配置され、全体に高級感のあるテキスタイルが使用されていた。

EV4の詳細は、2月27日に開催されるキアの年次イベント「EV Day」で発表予定である。また、このイベントでは、ルノー5への対抗馬となる全長4m未満のハッチバック車「EV2」のコンセプトも公開される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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