ヒョンデの高性能EV『アイオニック5 N TAスペック』が筑波サーキットで最速EV記録を達成!

公開 : 2025.02.20 08:05

レーシングドライバーの谷口信輝さんがドライブする『ヒョンデ アイオニック5 N TAスペク』が57.446秒という驚異的なラップタイムを記録し、筑波サーキットにおける最速EV記録を樹立しました。

車両重量2トンをものともしない!

ヒョンデ・モーター・カンパニー(以下ヒョンデ)の高性能ブランド『N』は、2月15日に開催された『アタック筑波2025』にて、57.446秒のEV最速ラップタイムを記録し、電気自動車のパフォーマンスにおける新たな歴史を刻んだ。

「このタイムは、競合車よりも約2秒速いもので、モーター、バッテリー、制御電子機器など、主要部品のほとんどが量産モデルと共通であるにもかかわらず達成された」と、ヒョンデ陣営は語る。

筑波サーキット2000に挑み、EV最速の快挙を成し遂げた。
筑波サーキット2000に挑み、EV最速の快挙を成し遂げた。    ヒョンデ・モビリティ・ジャパン

この快挙について、ドライバーの谷口信輝さんは次のようにコメントした。

「他社EVで筑波サーキットのレコードを出したことがありますが、今回のアイオニック5 N TAスペックに乗らせてもらって、これまでの記録を大きく塗り替えることができて非常に光栄です。軽量化されているとはいえ、2トンあるので絶対的に重たいクルマです。それでも非常によく止まり、よく曲がります。パワーがあるのに制御が素晴らしく、曲がりや立ち上がりも安定しています。非常に不安感なく攻められるクルマでした」

量産車に近い状態で最高出力687psをマーク

数々の賞を受賞しているアイオニック5 Nのモータースポーツ仕様であるアイオニック5 N TAスペックは、これまでいくつも記録を出してきた。2024年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでは、電動改造車部門で優勝し、新記録を達成した。

アイオニック5 N TAスペックは車体の根本的な変更は行わず、アイオニック5 N量産モデルの強みを際立たせるように設計された。アイオニック5 Nの量産モデルの高性能のPEシステムを維持し、ソフトウェアのチューニングによって最高出力687psに、リアモーターの出力を37ps向上させた。

安全装備は筑波サーキットに向けて変更させたが、クルマの基軸は変えていない。
安全装備は筑波サーキットに向けて変更させたが、クルマの基軸は変えていない。    ヒョンデ・モビリティ・ジャパン

追加の改良ポイントとしては、Nアクティブサウンド+(120dB以上出せる改良スピーカー)、新たなショックアブソーバー、リム径18インチのヨコハマ・アドバン005スリックタイヤ、そして独自のハイダウンフォース空力パッケージが特別に設計された。さらに、レカロ製のシート、サベルト製の6点式セーフティハーネス、パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)仕様のロールケージ、EV用消火システムなどによって安全性を高めている。

『N』ブランド常務のパク・ジューン氏は、次のようにコメントした。

「この快挙は、ヒョンデの先進的なEV技術とコミットメントを示すものです。量産車両の部品を主に使用したアイオニック5 N TAスペックの新記録は、ヒョンデの技術力を証明する重要なマイルストーンであり、アタック筑波2025のようなイベントを通じて、高性能EVを世界の自動車文化に深く浸透させたいというヒョンデNの想いを表しています」

さらに、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの代表取締役社長 七五三木敏幸氏は、「アタック筑 2025でのこの記録達成を、私たちは大変誇りに思っています。これは、ヒョンデがEV技術の進化に取り組み、卓越したパフォーマンスを提供することに対する強い姿勢を示すものです。量産部品を主体としたアイオニック5 N TAスペックによる勝利は、私たちにとって大きな節目となる成果です。この結果は、当社の技術力を証明するとともに、日本市場での存在感をさらに確かなものにしました」と語った。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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