【大胆不敵なスピリット】ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・スペクター 史上最もパワフルで大胆
公開 : 2025.02.20 06:45
シャーシ・エンジニアリングと秘密の取り決め
ブラック・バッジのシャーシ・エンジニアリング
ロールス・ロイスのシャーシのスペシャリストは、ブラック・バッジ・スペクターの前例のないパワーを顧客が自信を持って使いこなせるよう、数々の変更を取り入れた。
ステアリングのフィーリングを重くし、ロール安定性を調整することで、ステアリング・ホイールの操作からのフィードバックを高め、コーナリング時の車体の揺れを低減させた。

また、強化されたダンパーにより車体のコントロール性能が向上し、加速時や減速時の「スクワット(車体の傾き)」が軽減。これらの改良により、ロールス・ロイスならではのエフォートレスな操作性と名高い「マジック・カーペット・ライド」を維持しつつ、よりエンゲージメントの高い走行性が実現した。
秘密の取り決め
顧客との対話から、大胆かつ揺るぎない視点でスペクターを再解釈した、ブラック・バッジ・モデルの登場を待ち望む顧客が、正式な発表前からその可能性に強く惹かれていたことが明らかになったと彼らはいう。
ロールス・ロイスは、度重なる問い合わせに応え、特別に選ばれた一部の顧客に対して、正式発表まではその所有を極秘にすることを条件に、このモデルへの早期アクセスを許可。
この慎重な導入方法は、反骨精神を持つ顧客の価値観と共鳴するもので、ブラック・バッジ・スペクターの公開に先立ち、これらの顧客のために、極めて限定的なブラック・バッジ・スペクターが極秘裏に製作された。
顧客からの圧倒的な支持と、彼らのイメージを反映して開発されたこの大胆な表現手法が、ロールス・ロイス史上最もパワフルなモデルであることを力強く証明するものとなった。
暗黒の美学
ブラック・バッジ・スペクターは、新色ヴェイパー・ヴァイオレットのペイント仕上げで世界デビューを果たす。
この深みのある黒紫色は、1980年代から1990年代のクラブ・カルチャーを彷彿とさせるネオンの雰囲気にインスピレーションを得たもので、多くのブラック・バッジの顧客にとって魅力的な要素のひとつだ。

さらに、アイスド・ブラック・ペイントのボンネットも採用され、ロールス・ロイスの4万4000色の「プレタポルテ」カラー・パレットと組み合わせることで、より大胆なコントラストを演出し、あるいは、ロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーとともに、専用の特別色を開発することもできる。
既存のショルダーおよびフェンダーのコーチラインに加え、ブラック・バッジではスーパー・クーペの下部に「ワフト」コーチラインを施すことが可能になったことにより、車体下部3分の1の位置にシャープなラインが浮かび上がり、堂々としたフォルムとゆとりあるプロポーションがさりげなく強調される。
また、ブラック・バッジ・スペクターでは、23インチの5スポーク鍛造アルミニウム・ホイールを新たに導入。部分ポリッシュ仕上げとオール・ブラック仕上げの2種類が用意され、その複雑な幾何学的造形が、このモデルの秘められた技術的複雑性と力強さをさりげなく表現し、ブラック・バッジ顧客層の広がりを受けて、新しいホイール・セットには発売当初からウィンター・タイヤのオプションも用意されている。
これまでのすべてのブラック・バッジ・モデルと同様、ブラック・バッジ・スペクターの鏡面加工による光沢部分には特徴的なダーク仕上げが施され、その破壊的でノワール(暗黒)な個性を際立たせている。
ロールス・ロイスの象徴であるパンテオン・グリル・サラウンド、スピリット・オブ・エクスタシー、ダブル「R」のバッジ・オブ・オナーに加えドア・ハンドル、広大なサイド・ウィンドウ・サラウンド、バンパー・アクセントにも同様の仕上げが施された。
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