世界販売は100万台以上 テスラ・モデル3 UK中古車ガイド クラス最高水準の技術をお手頃に
公開 : 2025.03.22 19:05
今でも技術的にはクラス最高水準
モデル3はグレートブリテン島へ上陸してから6年が経つが、今でも技術的にはクラス最高水準。広々とした車内空間に、最新モデルへ負けない航続距離を叶え、訴求力は依然として優れている。
荷室容量は425Lあり、ファミリーカーとしても充分に使える。後席側の頭上空間はやや限られるが、それでも大人も快適に過ごせるだろう。

ダッシュボード上には、15.0インチのタッチモニターが据えられ、車載機能の操作を集約。動画のストリーミングも楽しめる。実際に押せるハードスイッチはほぼなく、多少の慣れは必要だが、そこまで時間はかからないはず。
エンジンとの別れを惜しむ気持ちは理解できる。製造品質や運転体験が、素晴らしいとはいえないかもしれない。しかし、静寂の中で滑らかに駆け抜ける気持ち良さは、多くの人を笑顔にするものだと思う。
新車時代のAUTOCARの評価は?
モデル3は、単にお手頃なテスラのサルーンというだけではない。1番ベーシックな仕様でも、同クラスのサルーンとして優れた競争力を得ている。実用性は高く、動力性能は感動を覚えるもの。操縦性にも、概ね弱点と呼べるものはない。(2019年9月4日)

オーナーの意見を聞いてみる
オリー・フラウド氏
「2021年式のモデル3 ロングレンジを、半年前に買いました。とても気に入っています。テスラの認定中古車で、ディーラーの対応は素晴らしいものでしたし、クルマとしての弱点も思い当たりません」

「充電は、自宅で夜間にしています。走行時のエネルギーコストは、1.6km当たり0.02ポンド(約4円)ほど。エンジン車の10分の1に近いです。長距離移動も安楽で、スーパーチャージャーは並ばずに使えています。万能なファミリーカーだと思いますよ」
購入時に気をつけたいポイント
駆動用バッテリー
経年劣化で駆動用バッテリーの実用量は減っていく。しかしテスラは、32万km走行後でも、ロングレンジ仕様では15%の低下に留まると主張している。電気自動車に得意な中古車販売店では、バッテリーの状態を確認してくれる。
寿命を伸ばす秘訣は、100%まで充電せずに、80%で止めること。また長時間放置すると、バッテリーにダメージを与える可能性がある。
ソフトウエア

無線でのソフトウエア・アップデートは、稀に不具合を引き起こすことがある。タッチモニターが動かなくなったり、特定の機能が使えなくなるようだ。バージョンが最新か予め確かめたい。
不調になった場合は、ステアリングホイール上のボタンを長押ししてタッチモニターを再起動させると、復調することがある。
充電システム
ダッシュボードのタッチモニターやスマートフォン・アプリで、充電ポートのリッドが開くか確かめる。ソフトウエアの不調で、開かない場合があるという。手動で開くことは可能だ。
また、充電ケーブルがロックしてしまい、ポートから抜けなくなることも。トランク側から、手動で外すことができる。
ボディ
初期のモデル3は、製造品質があまり高くなかった。塗装やトリムの状態だけでなく、ボディパネルのフィット感なども観察したい。事故と無縁でも隙間が等間隔でない場合は、英国ではテスラのディーラーで対応してくれる。
風切り音など、車内のノイズは大きめ。社外品の防音キットで改善できる。
インテリア
内装から走行中にきしみ音が生じないか、試乗で確かめたい。ドアハンドルやステアリングホイールなど、手に触れる部分の摩耗具合も観察したい。合成皮革は変色しがち。
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