2025年版 街乗り&ロングドライブもできる優秀なファミリーカー 10選 大型SUVから小型ハッチバックまで

公開 : 2025.02.23 18:25

4. ランドローバーディフェンダー110

デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:7点
長所:オフロードでの卓越した敏捷性と駆動力 舗装路でも目を見張るほどの性能 世界でも最も多用途なクルマの1つ
短所:信頼性に疑問符が残る 3列目シートが有償なのはケチに感じる ロングモデルは特に大型で重量が増す
最大の特徴:オフロード性能とファミリーユースに適した実用性

世の中には、フロントアクスルとリアアクスルの間に機械的なリンクがないにもかかわらず、5万ポンド(約950万円)を上回る高級SUVが多い。そう考えると、ランドローバー・ディフェンダー110の6万ポンド(約1150万円)という価格が、急に理にかなったものに見えてくる。

4. ランドローバー・ディフェンダー110
4. ランドローバー・ディフェンダー110

現実的に比較できる数少ないライバル車も、舗装路での洗練性が欠けている。

「エンジニアにどのバージョンを選ぶかと尋ねると、最も軽量でシンプルな機構のバージョンを選ぶことが多い。ディフェンダーの場合、エアサスペンション付きの110を選ぶ人が多いようだ」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

非常に優れた実用性を持つクルマであり、それでいて満足感と特別感も得られる。「飲食物の持ち込みはご遠慮ください」という排他的な高級感ではなく、目的に適った精巧な高級感だ。

ディフェンダー110の3列目シートに2000ポンド(約40万円)という値札が付けられているのは残念だ。高価なオプションだが、すでに柔軟性のあるパッケージングに、さらに多用途性を加えるものだ。

AUTOCAR英国編集部ならエアサスペンションへの追加料金も惜しまないだろう。しなやかな乗り心地を、さらにしなやかにしてくれる。

ディフェンダーはサイズの割に素晴らしいパフォーマンスを発揮するが、特に6気筒ディーゼルエンジンは優秀だ。しかし、燃費の悪さや、ランドローバーが信頼性の問題をしっかり解決できるのかという疑念が、ドライバーの頭を悩ませるだろう。

シンプルに言うと、ディフェンダーは大半のことを実現してくれる。

5. スコダ・コディアック

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7点
長所:手頃な価格の7人乗り車 優れた品質とパワートレイン 高効率なPHEVも設定
短所:快適性を犠牲にしたハンドリング PHEVモデルは5人乗りのみ オプションを追加すると、見た目ほど安くはない
一言で表すなら:スイス製アーミーナイフのような多機能ファミリーカー

SUVトレンドの真っ只中において、低価格と高品質の両立を得意とするスコダは、コディアックで欧州のファミリー層から支持を集めている。

5. スコダ・コディアック
5. スコダ・コディアック

「アダプティブダンパーのDCCプラスは、フォルクスワーゲンの各モデルに導入されているものと同じである。バンプ用とリバウンド用に個別のバルブがあり、より細かい制御が可能となっている」
――ロードテスター、イリヤ・バプラート

価格は4万ポンド(約760万円)以下からで、ガソリン車とディーゼル車には快適な7人乗りと5人乗り(+広大な910Lのトランクスペース)がある。

PHEVは5人乗り専用だが、大容量のバッテリーにより長距離のEV走行が可能だ。

4WDが必要なら、SE Lまたはスポーツライン仕様の2.0Lディーゼルが最適だ。あるいは、ガソリンエンジンで最高出力268psを発生する、パワフルなコディアックvRSを選ぶこともできる。

快適性と価格の条件を満たし、SUVらしいデザインを備えたコディアックは、大多数の家族のニーズに完璧にフィットするだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×