2025年版 街乗り&ロングドライブもできる優秀なファミリーカー 10選 大型SUVから小型ハッチバックまで

公開 : 2025.02.23 18:25

10. プジョー5008

デザイン:8点 インテリア:6点 パフォーマンス:6点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:8点
長所:コストパフォーマンスが良く、装備も充実 高速走行時の静粛性が高い パワートレインに関係なく7人乗り設定
短所:乗り心地が洗練されていない ハイブリッド仕様はややパワー不足
最大の特徴:印象的なスタイルと驚くべき広さ

大型ファミリーSUVを、人目を引くほど強烈な存在にするのは簡単だ。サンヨン・ロディウスを考えてみればよい。思い出させてしまい申し訳ないが……。

10. プジョー5008
10. プジョー5008

「3気筒ガソリンエンジンは、実際、負荷がかかっている状態でもかなり心地よい音がする。満足のいく唸り声をあげるが、静かにしてほしい時には静かになる」
――ジョナサン・ブライス、ソーシャルメディア担当

SUVに目を向けさせ、その視線を釘付けにすることは難しい課題であるが、プジョーは最新モデルの5008でそれを実現した。

大胆で多面的なグリルとライト、鋭い角度のDピラー、ブラックアウトされたテールライトなど、新型プジョー5008は宝石のようなディテールを保ちながら、たくましく見える。

何よりも素晴らしいのは、実質的にはMPV(ミニバン)であるということだ。非常に柔軟で適応性のある7人乗りの車内は、いくつかのレバーを引くだけで、中型バンの空間に素早く切り替えることができる。

多用途なスペースを備えているが、パワートレインが少しだけ物足りない。最高出力136psのマイルドハイブリッド・ガソリンエンジン仕様は、7人乗車での高速移動にはやや力不足である。一方、PHEV仕様は珍しいことに、7人乗りの3列シートと十分なEV航続距離を兼ね備えている。

これだけではない。バッテリーEV仕様のe-5008は、さらに力強い加速を実現しており、97kWhのバッテリーにより1回の充電あたりの航続距離が640km以上とされている。

おすすめの選び方&評価基準

最高のファミリーカーの選び方

何よりもまず、今だけでなく、購入後の所有期間全体を通してのニーズを考慮すること。巨大なワゴン車でローンの契約を結んだ後、最初の数週間でコンパクト・ハッチバックの方がニーズに合っていたことに気付く……というのは笑えない話だ。

とにかく、十分に下調べをすること。「勉強」というと聞こえが悪いかもしれないが、いずれにしても、すぐに子供の宿題を手伝うことになるのだから、良い練習になるはず。

テストと評価方法

ファミリーカーを選ぶときは、数年後のニーズ(子供の成長や自立など)も見据えて検討したい。
ファミリーカーを選ぶときは、数年後のニーズ(子供の成長や自立など)も見据えて検討したい。

今回紹介した10台のクルマは、AUTOCAR英国編集部がテストと評価を行った上でピックアップしたものだ。経験豊富なドライバー、ロードテスター、技術専門家も皆一人の人間である。そのため、クルマを評価する際にはそれぞれのスタッフの「家族」体験を背景にしつつ、客観性を加えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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