キア、3車種の新型EV導入 低価格車と商用車を2月27日発表へ

公開 : 2025.02.24 06:45

キアは今月末、新型の「EV4」と「PV5」、および「EV2コンセプト」を発表する予定だ。いずれも欧州市場に投入し、低価格の小型ハッチバックから商用車まで幅広くカバーする。

ハッチバックから商用車まで幅広くカバー

キアは2月27日、新型の「EV4」と「PV5」の量産モデル、および「EV2」のコンセプトモデルを発表する予定だ。

この3車種は、キアが毎年開催しているイベント「Kia EV Day」でデビューする。これに先立ち、そのデザインが一部公開されている。

キアEV2コンセプト
キアEV2コンセプト    キア

EV4は来年発売予定で、テスラモデル3フォルクスワーゲンID.3などのライバルとなる。ハッチバックとファストバックの2種類のボディスタイルが用意され、欧州市場では前者が主力となる。

EV4は、ヒョンデ・グループの多くの車種で使用されているE-GMPプラットフォームをベースとしている。ラインナップの低価格帯に位置づけられることから、既存のキアEV3とパワートレインを共有することが予想される。

現在、EV3には最高出力204psのフロントモーターが搭載されている。2種類のバッテリーが用意され、小型の58kWhパックでは航続距離は430km、大型の81kWhパックでは600kmとなる。

PV5は、キアの新しい電動商用車シリーズの最初のモデルであり、フォルクスワーゲン ID.Buzzと競合することになるだろう。このシリーズでは、小型のPV1およびPV3、そしてメルセデス・ベンツ・スプリンターと同等サイズのPV7も計画されている。

欧州での予定価格は3万5000ユーロ(約550万円)からとされている。発売当初は、7人乗りの乗用車仕様とハイルーフパネルバンの2つのバージョンが用意される。

EV2コンセプトは、2026年に2万5000ポンド(約480万円)前後の価格で発売予定の新型ハッチバック、EV2を予告するものだ。量産モデルはEV4とプラットフォームを共有し、新型ルノー5のライバルとなるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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