【詳細データテスト】マツダCX-30 十分以上のパフォーマンス 人馬一体感も健在 乗り心地も良好

公開 : 2025.02.22 20:25

マツダCX-30の、日本未設定の2.5Lマイルドハイブリッドをテスト。排気量拡大による燃費への悪影響は小さく、マツダらしい人馬一体感が健在。実体スイッチが多い操作系も扱いやすく、好感の持てるクロスオーバーです。

はじめに

もはや量販メーカーは、大排気量エンジンを小型車に積む余地があるとは考えていないようだ。ただし、例外はある。

脱炭素化に対し、常に洗練されたマルチソリューションなアプローチを提唱してきたマツダは、いっぽうでまったく違う方向性のパワートレイン戦略も、ひっそりと手がけてきた。2022年には、中型SUVのCX-60を発表するにあたり、新開発の直6ターボディーゼルを投入している。

テスト車:マツダCX-30 2.5e-スカイアクティブGエクスクルーシブライン
テスト車:マツダCX-30 2.5e-スカイアクティブGエクスクルーシブライン    JACK HARRISON

同じ年、直3ターボを導入してくる競合モデルもある中、売れ筋モデルのCX-5に2.5L直4自然吸気ガソリンを積んだ。

この独創的なエンジンの適正サイズ化は続いていて、Cセグメントのハッチバックであるマツダ3と、クロスオーバーのCX-30は、2025年モデルの装備内容を多少アップグレードするとともに、従来2.0Lだったエンジンを2.5Lへ変更した。

はたして、この手のクルマで過給化せず排気量拡大することに正当性は見出せるのだろうか。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

コメント

関連テーマ

おすすめ記事

 
×