【直す?作る?それとも借りる?】広がる旧車の楽しみ方 ノスタルジック2デイズ2025

公開 : 2025.02.26 07:05

まずは、旧車のレンタルから初めてみるのもあり!

旧車を手に入れてみたいけれど、経済的事情や保管場所などの問題で難しい、でもミニカーやプラモデルなどでは諦めきれない……、というのなら、レンタカーで旧車を味わってみるというのもありだ。今回のNOS2デイズ会場にも旧車のレンタカーを紹介するブースがいくつか見られた。

トヨタが手がける『ヴィンテージクラブby KINTO』も、そんなひとつだ。トヨタと新明工業が旧いトヨタ車をレストアし、旧車ファンに気軽に旧車を楽しんでもらおうと2022年4月からスタートしている。現在のラインナップは、TE27カローラレビン(1974年式)、セリカ・リフトバック2000GT(1975年式)、初代ソアラGTリミテッド(1982年式)など。

『ヴィンテージクラブby KINTO』にはチェイサーが新たに加わった。
『ヴィンテージクラブby KINTO』にはチェイサーが新たに加わった。    小川和美

会場ではヘリテージパーツを用いてレストア中の70スープラ(1992年式)と、チェイサー・ツアラーVの最終モデル(1994年式)が展示されていた。このチェイサーはオリジナルどおりのレストアではなく、フジツボ製のマフラーや現行型カローラスポーツのホイールを装着し、リアスポイラーを外してテールランプはスモークに、そして少し車高を落とすなど、レストモッド(レストア+モディファイ)というほどではないが今風にアレンジされている。

旧車レンタカーを利用する年代は、やはり当時を知る50代が多いが、新車時には生まれていなかった20〜30代も利用者の3分の1を占めるという。彼らからは「2人でワリカンなら1万円くらいで乗れる」、「記念になる体験」といったコメントが寄せられている。

レンタカーなら、さまざまな旧車に乗れるという楽しみもある。もちろん複数台の旧車を所有できるのなら最高だが、そうはいかない人がほとんどのはず。また、乗ったことのない旧車を購入する前に、実際にどんなクルマなのかレンタカーで確認することもできる。

さらに、『ランデブー』では、月額払いで旧車を共同所有できるカーライフを提案している。旧車オーナーになる前に、レンタカーからステップアップして共同所有になるという方法もありだろう。

このように、旧車の楽しみ方の広く浅く、多岐に広がってきた。自分なりの楽しみ方を見つけて、旧車ライフを満喫してみては、いかがだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_

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