いよいよ自宅にEV用充電器を導入した話【ヒョンデ・コナ長期レポート#7】
公開 : 2025.02.25 11:05 更新 : 2025.02.25 15:38
編集部ではヒョンデ・コナを長期レポート中です。前回のレポートで充電マネージメントの大切さを痛感した編集部ヒライが、いよいよ自宅に充電器、正確には200Vの屋外コンセントを導入した話です。
BEVを所有するなら、自宅に充電環境が必須
前回のレポートで、充電マネージメントの大切さを書かせて頂いた。改めて、BEVを所有するなら、自宅に充電環境が必須であることを痛感している。
ヒョンデ・コナの航続距離は体感上、温かい時期の80%充電で最大400km程度だが、自宅のある静岡県東部と都内の往復で250kmほどあり、さらに都内で移動を重ねると、一回の上京でほぼ使い切ってしまう。また、自宅近くに急速充電スポットがないので、帰宅時は最大でも75%程度の状態になることが多い。

コナのカタログ上の航続距離は541kmで、実際はそこまで伸びないと思うが、出発時に100%の状態になっているだけでも状況が変わってくる。そこでいよいよ、自宅に充電器を導入することにした。正確には充電器は車両に付属しているものを使用するので、200Vの屋外コンセントを装着するというものだ。
自宅は賃貸の一軒家で、建物自体は2001年に建てられたもの。一度リフォームも行っているようだが、電気関係がどうなっているかは未知数。そこで家主さんの許可を得て、まずは地元の業者にみてもらったところ、問題なく装着可能との見立てだった。そこで見積もりを出してもらい、あとは工事というところまできた。
しかし、こちらが多忙でしばらく放置していたところ、事情はわからないが、その業者と連絡がとれなくなってしまった。そこでネットで探したところ、東京電力の関連会社であるTEPCOホームテックがネットで受付しているのを発見しすぐに連絡。後日、提携の工事業者から連絡があり、現地調査、見積もり確認と続き、スムーズに工事当日を迎えた。
屋根裏に入り、ケーブルを這わせる
工事は、予想していたよりも大掛かりな内容となった。まず、自宅の分電盤に余裕がなく、EV用の漏電ブレーカーを増設する必要があった。また、分電盤の位置が、屋外コンセントを設置したい場所と建物の反対側にあるため、ケーブルを何かしらの方法で這わせる必要があった。
候補は屋根裏、建物下、建物外という3つだったが、分電盤が洗面所にあり、隣の浴室から屋根裏に入ることができたので、その方向で作業が始まった。屋根裏にひとり入り、屋内にいる別の方とお互いが見えない状態で会話をしながらの作業はさすがプロの技。こちらは屋根裏の板が抜けないか冷や冷やで、時間も結構かかったが、無事に装着が完了した。トータル4時間弱の作業だ。

今回見積もりに入っていたのは、以下の項目であった。
まずEVコンセントはパナソニックWK4322Sを使用。これは公式ホームページにも掲載されているオーソドックスなものだ。他は、露出ボックス、2P20A漏電ブレーカー、配線/配管/取付工事、D種アース工事、BOX穴加工工事、諸経費となり、さらに追加工事として、配線延長、増設分電盤設置が必要となり、合計で12万4000円となった。
これは最初の業者が出した見積もりより2万5000円ほど高かったが、そこには追加工事が含まれていなかったので、結果は同じだったと予想できる。つまりは、このあたりが相場価格ということであろう。
ちなみに、今回工事を行った業者の担当氏が、何とAUTOCAR JAPANの読者だったという偶然もあり、現場では大いに盛り上がった。というわけでいよいよ自宅で充電開始! の先は次回のレポートにて。
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