【ランクルのライバル】日産の新型フラッグシップSUV『パトロール』が展示中!日本導入は反響次第?
公開 : 2025.02.26 11:25
かつて日本でもサファリの名前で販売されていた『日産サファリ』ですが、昨年9月にフルモデルチェンジを受け、その最新モデルが現在本社ギャラリーで展示中です。日本導入予定はないそうですが、モデル概要を大音安宏が解説します。
かつては日本でも『サファリ』の名で販売
世界的なSUVブームを受けてクロカンへの関心度が高まる今、日産ファンから熱い視線が注がれている1台がある。それが『日産パトロール』だ。かつては日本でも『サファリ』の名で販売されていた車種といえば、ピンとくる人も多いはず。
現在は、海外専売モデルとなっているが、70年以上もの歴史がある日産を代表する1台だ。その最新モデルが、2025年3月2日まで、神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーにて展示されている。

日本初披露となる第7世代の最新型日産パトロールは、2024年9月4日、主要マーケットのひとつであるアラブ首長国連・アブダビにて発表されたものだ。
まず最新世代の特徴を簡単に説明したい。基本骨格には歴代モデル同様にラダーフレーム構造を採用しているが、そのラダーフレーム自体を新型向けに刷新。超張力鋼の使用量を拡大や構造の見直しなどの改善を図り、ラダーフレームが苦手とするねじれ剛性を40%も向上させたという。これは走破性や快適性で大きなアップデートを狙っている。
その走りを支えるパワートレインは、ガソリンエンジンに一本化。さらにV8は非設定とし、全てをV6へ変更するダウンサイズを図っているが、フラッグシップユニットとなる3.5L V6ツインターボエンジンでは、最高出力425ps、最大トルク700Nmを発揮。これは従来型V8ガソリンユニットよりも出力を7%、トルクを25%それぞれ強化し、歴代モデル最強スペックを与えた。
加えて、燃費効率も24%の改善を図るなど環境性能も高めている。またエントリーとなる自然吸気仕様の3.8L V6エンジンも用意され、最高出力316ps、最大トルク386Nmを発揮。トランスミッションには、全車9速ATを搭載している。
現代の高級SUVに求められる装備
悪路走破性と快適性を高めるべく、最上位モデルにはアダクティブエアサスペンションを採用。車高の変更が可能となり、乗降性や積載性が高まるだけでなく、オンロード及びオフロードでの最適な車両姿勢への調整が可能となるため、走行性能も向上している。
ドライブモードは、『サンド』、『ロック』、『マッド』などの悪路走破性を高めるモードを含めた6つから選択可能となり、シームレスに走行機能を変更する、日産初のトランスファーモードインターロックシステムを搭載した。

デジタル化も進化の特徴のひとつ。14.3インチモニターを2枚並べた、ワイドな28.6インチディスプレイを中心としたデジタルのコクピットデザインを採用。先進機能では、日産独自の先進安全運転支援機能、『プロパイロット』をパトロール初搭載する。
また、ボディ周囲の各部にカメラを搭載することで、視野を170度まで拡大する『ウルトラ ワイドビュー』や、車両の真下を透過して確認できる『インビジブルフードビュー』などで悪路や狭い道での運転をサポート。カメラによるデジタルルームミラー、歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキ、後方の衝突警警告と自動ブレーキ機能などの様々な安全機能を採用した。まさに、現代の高級SUVに求められる装備へと大きくアップデートを図っているのだ。
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