【グループ内で順次展開も】ステランティス ハンズフリー/アイズオフ(SAEレベル3)機能を実現
公開 : 2025.03.01 06:05
STLA AutoDriveは、今回の発表内容にとどまらず、今後も進化を続けるプラットフォームとして設計され、進行中の研究やその進歩によって、更なる技術が実現可能となる発展性を持っています。
オランダ・アムステルダム発
ステランティスは、ハンズフリー/アイズオフ(SAEレベル3)機能を実現した自動運転システム「STLA AutoDrive 1.0」を発表した。
STLA AutoDriveは、STLA BrainおよびSTLA Smart Cockpitと並んで、ステランティスの技術戦略の柱であり、車両の先進技術、自動化、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、60km/hまでの自動運転を実現し、渋滞時の運転負荷を軽減するという。
ステランティス最高技術責任者 ネッド・キュリック

「ドライバーが時間を最大限に有効活用できるようにすることが私たちの最優先事項です。STLA AutoDriveは、所定の運転操作をドライバーに代わって行うことで、新たなドライビングエクスペリエンスを提案し、運転中の時間をより効率的で楽しいものにします」と述べている。
STLA AutoDriveとは
STLA AutoDriveは、シンプルな操作で使用することができるシステムで、交通状況と環境条件が満たされると、利用可能であることをドライバーに通知。システムを起動すると、交通の流れに合わせた車間距離、速度、ステアリング、ブレーキをシームレスに管理する。
また、高度センサーの組み合わせによって周囲を常時監視することで、夜間や厳しい気象条件下(雨天時や前走車の水しぶきなど)でも、安定した運転を保持し、他にも、自動センサークリーニングシステムにより、機能保持に重要な個所を常に清浄な状態にし、機能の信頼性を保つ。

同時にSTLA AutoDriveは、クイックで自然なレスポンスを追求したシステムで、実際の道路環境下で人間が操作しているようなスムーズな運転を実現。安全な車間距離の維持から合流支援までをシームレスに動作し、安全でストレスのない運転を提供すると彼らは述べている。
より速度域の高い領域においては、レベル2(ハンズオン)およびレベル2+(ハンズオフ/アイズオン)モードのアダプティブクルーズコントロール機能やレーンセンタリング機能が使用可能だ。
このシステムは拡張性のある設計構想に基づいてつくられており、ステランティスブランド全体に展開し、グローバル市場にも適応させることができることに加え、クラウドに接続されており、OTAアップデートによる継続的な機能更新や、リアルタイムのデータ統合によるパフォーマンスの最適化も可能にしていると彼らは強調している。
最後にSTLA AutoDriveは、今後も進化を続けるプラットフォームとして設計され、進行中の研究やその進歩によって、以下の技術が実現可能となる発展性を持つと述べている。
・高速域(最大95km/h)でのハンズフリー/アイズオフ運転
・一部モデルにおいて、オフロード走行時の自動運転機能強化
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