【登録車は6ブランドが前年実績越え】2025年2月期の新車販売 2カ月連続でプラスを達成

公開 : 2025.03.04 06:05

2月期は登録車と軽自動車ともに2桁のプラスを達成したが、半導体など部品の供給不足による生産調整が発生したにも関わらずトータルで42万6726台を売り上げた一昨年2月期の数値にはまた届いていません。

2025年2月期の新車販売台数

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2025年2月期の新車販売台数(速報値)を発表した。

日本自動車販売協会連合会がまとめた登録車の2025年2月期の新車販売台数は、前年同月比15.9%増の26万2755台と2カ月連続のプラス。また、全国軽自動車協会連合会がまとめた2025年2月期の軽自動車の新車販売台数は、同24.2%増の14万6592台と2カ月連続でのプラスとなる。

一部改良と特別仕様車が発表されたヤリスとヤリス・クロス
一部改良と特別仕様車が発表されたヤリスとヤリス・クロス

結果として、トータルでの2025年2月期の新車販売台数は同18.7%増の40万9347台と2カ月連続で前年実績超えを果たした。

ブランド別の動き

登録車の2025年2月期のブランド別新車販売台数

前年実績を超えたのは、新型車のリリースおよび受注残の積極解消を図ったトヨタ自動車(前年同月比30.7%増の12万5477台)やスズキ(同7.0%増の1万3227台)、マツダ(同38.2%増の1万2927台)、スバル(同31.7%増の9267台)、三菱自動車(同15.0%増の4388台)、そして昨年2月期は全車の出荷を停止していたダイハツ(同426.0%増の2167台)という6ブランド。

対して、新車効果に一服感が出たホンダ(同1.2%減の3万2764台)や日産自動車(同8.9%減の2万5046台)、レクサス(同17.0%減の6167台)の3ブランドはマイナスが続いた。

一部改良と特別仕様車が発表されたヤリスとヤリス・クロス
一部改良と特別仕様車が発表されたヤリスとヤリス・クロス

一方で貨物車のブランドは、前月と同様にいすゞ自動車(同17.3%増の6184台)、日野自動車(同3.1%増の3320台)、UDトラックス(同35.5%増の959台)がプラスを達成したものの、三菱ふそうは同10.2%減の2261台と停滞した。

軽自動車の2025年2月期のブランド別新車販売台数

前年同月比で2.4%増の5万4321台を販売したスズキが14カ月連続でのシェアトップに就く。最大のライバルのダイハツは、全車種の生産・出荷を本格再開したことから同317.1%増の3万9207台を成し遂げた。

一方、ホンダは同2.7%増の2万4630台とプラスに回復。対して日産自動車は同19.4%減の1万6178台、三菱自動車は同19.1%減の5952台と前年実績割れが続く。

そして、OEM供給を受けるブランドはトヨタ自動車が同233.6%増の1628台、スバルが同576.6%増の1184台とプラスを継続したものの、マツダは同0.9%減の3479台とマイナスに転じた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×