【全モデルが電動化達成】レクサスLXに「700h」が登場 信頼性/耐久性/悪路走破性は絶対犠牲にしない

公開 : 2025.03.06 13:30

新型モデルの主な特徴1~2

「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を守り抜く新開発ハイブリッドシステム

1.レクサス初のパラレルハイブリッドシステム

LXの「信頼性」/「耐久性」/「悪路走破性」を支える駆動系、”フルタイム4WD”、”トランスファーLoレンジ、”トルクコンバータ付AT”を電動化においても維持すべく、V6 3.5Lツインターボエンジンと10速ATの間に、クラッチを有する「モータージェネレーター(以下MG)」を配置した、パラレルハイブリッドシステムを採用。

エンジン+モーターの高出力・大トルクを確実に路面に伝えると共に、シチュエーションに応じてエンジンのみ・モーターのみへの走行の切替をハイブリッド制御システムが最適にコントロール。

レクサスLX一部改良と「700h」が登場。
レクサスLX一部改良と「700h」が登場。

また従来のレクサス・パラレルハイブリッド車には装備されないオルタネータとスタータを標準装備、万が一ハイブリッドシステムが停止した場合にもスタータでのエンジン始動が可能、オルタネータで発電した電力を12V補器パッテリーへ供給することでエンジンのみでの退避走行を可能とする、レクサス初のシステム。

退避走行中もトランスファーLoレンジの使用やアクティブハイトコントロール[AHC]による車高調整、A-TRACの作動が可能となっており、悪路走破にも寄与する。

2.エンジン車同等の渡河性能

リアフロアに搭載したハイブリッドメインバッテリー本体を、上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造を採用。深水路等での水の侵入を防ぐことで、エンジン車同等の渡河性能700mmを確保した。

万が一防水トレイ内に水が浸入した際にはトレイ内に配置した被水センサが検知、メーター表示によるドライパーへの注意喚起を行う。

新型モデルの主な特徴3~5

「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を守り抜く新開発ハイブリッドシステム

3.モータートルクを活かした走り

応答性の良いモーターのトルク特性とツインターボエンジンの組合せにより、低速においてはアクセル低開度からレスポンスの良いリニアな発進・加速を、アクセル踏み込み時や高速域においては大トルクを活かした力強く伸びのある加速を実現し、レクサスらしい”対話のできる走り”を追求している。

オフロードにおいてはトランスファーHIレンジに留まらず、Loレンジでのモーター駆動をレクサスとして初めて採用、マルチテレインセレクトの各モードと組合わせ、繊細なアクセル操作が要求される岩場やダート・深雪路等においてはモーターのみでの走行も一部可能とし、高い走破性とコントロールのしやすさを両立した。

4.給電機能

レクサスLX一部改良と「700h」が登場。
レクサスLX一部改良と「700h」が登場。

センターコンソール下に配置したACインバータ(防水構造付)によって、1500Wまたは2400W(地域によって異なる)までの給電を可能とした。センターコンソール後部とデッキにコンセントを配置することで利便性も高め、様々なアクティビティや災害時の非常用電源としても活用できる。

5.GA-Fプラットフォームの改良

MGの追加により重量が増加し、かつ全長が伸びたパワートレインを搭載するために専用のクロスメンパー(クロスメンバーNo.3)を新設、断面と板厚を最適化し薄型形状とすることでエンジンモデル同等の最低地上高を確保した。

パワートレインの重量増に合わせ、リアエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更している。

また、リアフロアへのハイブリッドメインバッテリー搭載に合わせ、スペアタイヤ位置変更の為にスペアタイヤクロスを新設、取付角度を最適化することで搭載位置を下げつつもデパーチャアングルを維持、悪路走破性とサービス性を両立させた。

12V補器バッテリーの搭載位置をエンジンルーム内からリアのデッキ横に変更、専用の金属トレイと脱着式のパッテリーブレースを設定し、交換のしやすさとリアクォータまわりでのボディ剛性の向上を両立させた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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