リコール対応も無線アプデで BMW i5 ツーリング 長期テスト(3) エア圧で航続距離は変わる?
公開 : 2025.03.23 09:45
BMWを支えてきたステーションワゴンがEVに 英国価格は約2000万円 総合600psを発揮するM60 xドライブの能力は? 最新世代の5シリーズ・ツーリングを長期テストで検証
もくじ
ー積算1万4207km ソフトの無線アップデート
ー積算1万4769km リコール対応も無線アプデで
ー積算1万5326km 氷点下の朝に2.1barへ低下
ー気温で大きな影響を受ける駆動用バッテリー
ータイヤの空気圧で航続距離はどのくらい変わる?
ーテストデータ
積算1万4207km ソフトの無線アップデート
BMW i5 ツーリングの長期テストが始まって初めて、ソフトウエアの無線アップデートが必要になった。タッチモニターによると、所要時間は約20分とのこと。しばらく乗らない時間に設定して、戻ってきた時には完了していたから、実際にかかった時間はわからない。
アップデートで改善された項目は、次の通り。ドライブモードのエフィシェンシーが、デフォルトになってしまう可能性の修正と、アップル・カープレイの安定性の向上。もっとも、これまで不具合は感じておらず、変化もわからない。

積算1万4769km リコール対応も無線アプデで
i5 ツーリングにリコールが報告されたようだが、車両へ診断ソフトウエアがダウンロードされ、すぐにはディーラーへ持ち込む必要はないそうだ。しかし、該当内容は軽微なものではないらしい。
BMWは信号干渉と表現しているが、ブレーキ自体は問題なく動作するものの、ABSとスタビリティ・コントロールが正常に機能しない可能性があるという。新しい診断ソフトウエアは、その干渉状態を検出するものらしい。

ただしこの不具合も、次の無線アップデートで解決される予定だそうだ。近々にリリースされるのだろうか。
積算1万5326km 氷点下の朝に2.1barへ低下
BMW i5 ツーリングは、頻繁にドライバーへメッセージを報告してくる。直近では、気温の低下に伴い、タイヤの空気圧が低めになったことがタッチモニターへ表示された。
デフォルト値は、前後とも2.6-2.7bar 。暖かい季節には、確かにそのくらい空気が入っていた。ところが、冬の初めに2.4barへ低下。筆者は1人で乗ることが多く、荷物も殆ど積まないから、そのまま走らせていた。i5 ツーリングも、許容範囲だと判断していた。

むしろ、エア圧が少し下がったことで、乗り心地は良くなったように感じていた。ボディの上下動を抑えられた方が、写真の写りもシャープになる。大きなステーションワゴンは、試乗レポートの撮影用車両として、活躍する場面が少なくない。
そんな理由で、実験的に筆者は様子を見ていた。しかし、今シーズンの冬はかなり冷える。氷点下の朝に2.1barへ落ち、そろそろ空気を補充した方が良いと、i5 ツーリングが提案してくれたのだ。筆者も、それには強く同意した。
平均的なステーションワゴンなら、心配するほど低い値ではないものの、車重のかさむi5 ツーリングは高めの値が必要になる。というわけで、デフォルト値へ戻すことにした。
せっかくだから、タイヤの温まり具合でエア圧がどう変化するのか、確かめてみることに。鋭めの加減速を繰り返し、タイヤの表面温度を8度高くすると、このクルマではエア圧が0.1bar上昇するようだ。空気は、温まると膨張する。
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