【初のフルチェン】コードナンバーはF74!新型BMW 2シリーズ・グランクーペはどこが変わったか
公開 : 2025.03.07 12:05
BMWのプレミアムスモールコンパクトレンジを担う、4ドアクーペの『2シリーズ・グランクーペ』が、2019年の初代デビュー以来初のフルモデルチェンジを受け、日本でも発売開始しました。上野和秀のレポートです。
デビュー以来初のモデルチェンジ
BMWのプレミアムスモールコンパクトレンジを担うのが、4ドアクーペの『2シリーズ・グランクーペ』だ。2019年に初代がデビューし、2020年のRJCカー・オブ・ザ・イヤーにおいてインポートカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、日本カー・オブ・ザ・イヤーでも10ベストカーに選出されるなど評価されてきた。
この度、デビュー以来初のモデルチェンジが行われ、第2世代へと進化した。新たに48Vマイルドハイブリッドシステムの採用と、より洗練されたエクステリアデザインへ変更され、運転支援装備が拡充されたのがポイントだ。

基本コンセプトに変わりはないが、ボディサイズがキープされたことに注目したい。最近はメーカー、クラスを問わずモデルチェンジのたびに車幅が拡大されるが、新型2シリーズ・グランクーペでは先代と同じ1800mmとされ、狭い道が多い日本での取り回しの良さが考慮されている点は評価したい。
今回日本に導入されるのは、1498cc直列3気筒DOHCツインパワーターボのガソリンエンジンを積む『BMW 220グランクーペMスポーツ』と、1995cc直列4気筒DOHC可変ジオメトリーターボのディーゼルエンジンを搭載する『BMW 220dグランクーペMスポーツ』がベーシックラインとなる。先代にあったプレイグレードは姿を消している。
ベースモデルの名称は、48Vマイルドハイブリッドシステムが採用され、それぞれ15kW/20.0psが上乗せされたため、218i/218dから220/220dへ変更された。
このほかハイパフォーマンスモデルとして、1998cc直列4気筒DOHCツインスクロールターボのガソリンエンジンとAWDで武装した『BMW M235 xドライブ・グランクーペ』を用意。こちらはモデル名の変更はない。なおコードナンバーは先代のF44からF74とされた。
より流麗になったスタイリング
グランクーペを象徴するスタイリングは、2代目ではさらに磨きをかけて引き継がれた。スリムでシャープなアダプティブLEDヘッドライトが採用されともに、すっきりとした造形に変更。サイドインテークの装飾を廃し、ロワーグリルをスムーズ化したことによりシンプルで精悍な表情となった。
BMWを象徴するキドニーグリルは、近年の新たなトレンドとなった斜めバーを配したデザインとされ、印象を大きく変えた。M235 xドライブのグリルは、1シリーズのMモデルと同様に横基調パターンで構成され、シャープなイメージとなる。

また2025年3月生産分から、『BMWキドニーグリルアイコニックグロー』と呼ばれる、イルミネーション付きのグリルがM235 xドライブに標準で備わる。220/220dではオプションで装着可能となる。
リアエンドはシンプルな面で構成され、軽快ながら高級感のあるデザインに変わった。リアスカート部分はディフューザーをイメージしたデザインが施され、ハイグロスブラック仕上げとされ精悍な印象となった。
M235 xドライブには左右2本ずつのデュアルエグゾーストテールパイプが備わり、豊かなサウンドを奏でるとともに、迫力ある後ろ姿に仕立てられている。
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