ヒュンダイi20 1.4CRDi SE
公開 : 2015.02.23 23:20 更新 : 2021.03.05 21:39
■どんなクルマ?
このページでテストするのは2015年版ヒュンダイi20のディーゼル・モデル。ガソリン・ユニットを載せたi20が海外初試乗や英国版、お得なクルマ決定戦で、われわれを驚かせてくれたのは記憶にあたらしい。
しかしながらこのクラス、なにせライバルが多すぎるのだ。フォード・フィエスタやフォルクスワーゲン・ポロ、スコダ・ファビアなどの実力者がひしめくなか、ディーゼル版も目立つことができるのだろうか?
搭載するディーゼル・ユニットの排気量は1.4ℓ。ヒュンダイの ’U-II’ レンジに端を発するもので、最高出力は90ps/4000rpm、燃料消費率は24.4km/ℓというのがメーカーの公表値だ。
i20には同じくディーゼルの1.1ℓ版も用意され、こちらのユニットの最高出力は75psとなる。したがって今回のテスト車両はディーゼル・ユニットのうちのハイ・パワー版という立ち位置をとる。
それだけに装備は手広く組み込まれており、後席の足元やトランク・ルームのスペースも自慢のひとつだ。さらにわれわれを楽しませてくれるのならば、言うまでもなくイチオシとなるだろう。
果たして結果やいかに……?
■どんな感じ?
かつてのヒュンダイといえば、ステレオタイプの安っぽいクルマばかり作っていたものだけれど、ここ最近のモデルは、どれもみな非常に優秀になっている。ガソリン版i20も、その好例であった。
ディーゼル版の諸元表をみるかぎり、0-100km/hタイムはほとんどの主要ライバルよりも約1秒遅いうえ、24.4km/ℓという燃料消費率も各モデルの公表値ほど優れてはいない。
ただし、いささかのターボ・ラグは看取されるけれど、1800rpmからうえでも、ガソリン・エンジンさながらに気持ちよく回りつづける。高速道路の巡航でも必要にして十分なパワーを供給してくれる。