日産キャシュカイ1.6DIG-T 163 N-テック
公開 : 2015.02.23 23:40 更新 : 2017.05.29 19:27
マツダCX-5と比べると、運転の楽しさは劣るものの、操舵フィールはほぼ満点。市街地では実に軽い仕立てでありながら、高速域では不安にならない重みを与えてくれるため、運転していて気分がいい。
最高レベルといっても過言でないシート・ポジションも心地よさに磨きをかける。ステアリングとシートともに調整幅が大きく用意されているため、体格に関係なく好みの姿勢を取りやすい。
シートの形状は、サポート性の強化を目的としているのだろう。したがって走行中に、体がむやみに動きまわることはなく、腰部にあたるクッションも最適な位置に動かすことができるのは嬉しい。
コンパクトSUVにとって重要なキャビンのスペースは、4、5人の大人にとって十分なもの。430ℓの荷室は実用性にも富んでおり、リア・シートがフラットにできたり、二重フロアを有効に使える点も評価できる。
£23,200(424万円)と決して高価ではないにもかかわらず、キーレス・エントリーやキーレス・ゴー、パノラミック・ガラス・ルーフ、タイヤ空気圧モニター、タッチスクリーン衛星ナビゲーション、パーキング・センサーがついてくるのもありがたい。
車線逸脱防止支援システムや前方衝突事前警告システム、緊急時ブレーキ・アシストなど、ユーロNCAPクラッシュ・テストで高評価を獲得した、有益な武器があるのも、着実に評価を稼ぐ日産ならではである。