BMW新型『iX3』デビューに向け準備万端 9月のミュンヘン・モーターショーで正式発表か

公開 : 2025.03.12 07:45

BMWの新型EV『iX3』の開発が最終段階に入っています。次世代のノイエ・クラッセ・シリーズ初の市販モデルで、アフリカの高温環境下でテストを終え、年内にデビューした後、2026年に発売予定です。

ノイエ・クラッセ初の市販モデル

BMWの新型ミドルサイズSUV『iX3』が量産化に向けたテストの最終段階に突入した。同社の次世代EVシリーズ初の市販モデルで、2026年発売予定だ。

新型iX3は、昨年発表されたコンセプトカー『ビジョン・ノイエ・クラッセX』から発展したモデルで、航続距離、機能性、コストを大幅に改善するというGen6(第6世代)プラットフォームを採用する。

高温環境下でテストを行うBMW iX3のプロトタイプ
高温環境下でテストを行うBMW iX3のプロトタイプ    BMW

今年後半に正式発表された後、2026年に販売が開始される予定だ。アウディQ6 eトロンポールスター3、そして間もなく登場するメルセデス・ベンツGLCのEV版のライバルとなるだろう。

その後間もなく、セダンタイプの『ビジョン・ノイエ・クラッセ』コンセプトをベースとしたEVの3シリーズが登場する予定である。

BMWによると、iX3は現在、南アフリカでの高温対策テストを含む開発サイクルの最終段階にあるという。正式発表の日時はまだ明かされていないが、母国ドイツで9月に開催予定のミュンヘン・モーターショーが発表の場として選ばれる可能性が高い。

Gen6プラットフォームの詳細は不明だが、急速充電に対応した800V電気アーキテクチャーを採用し、従来よりもエネルギー密度が20%高いバッテリーを搭載するという。これにより、航続距離は最大30%、エネルギー消費効率は20%向上すると言われている。

軽量かつ高効率な次世代電気モーターも採用され、最も高性能なモデルでは最大4基まで搭載できる。ただし、iX3では当面はシングルまたはデュアルモーター・パワートレインのみの設定になる可能性が高い。

BMWの現在のベストセラーであるエンジン搭載のX3は、新型iX3と並行して販売が継続される。第4世代のX3は、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの各種パワートレインを揃え、昨年6月に発売されたばかりだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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