不要になった妻のモモヒキ サーブ9-3 コンバーチブル シートヒーター修理にまつわるアレコレ

公開 : 2025.03.26 19:05  更新 : 2025.03.27 11:45

錆の修理代で別のサーブを買えてしまう

自分の経験を頼りに、シートをフロアから取り外す。9-5用のヒーターは、9-3とは形状は違っていたが、ハサミで加工して、座面部分へ組めるようにすることはできた。

2014年に生産が終了したモデルだが、現代的なシートは高機能で複雑。シートベルト・プリテンショナーにエアバッグ、着座センサーなどが内蔵され、配線があちこちへ巡らされている。これにモーターが追加される、パワーシートではないのが幸いだった。

サーブ9-3 コンバーチブル(2008年式/英国仕様)
サーブ9-3 コンバーチブル(2008年式/英国仕様)

シートを組み立て直し、フロアへ固定。筆者の読みは当たっていた。ヒューズの状態を確認し、エンジン始動。助手席のシートは、無事に暖かくなった。これで、お尻が冷たいと妻が不平を漏らすことはない。

この修理の前にも、ウオッシャータンクのキャップを、中国製の互換品へ交換している。お値段は4ポンド(約780円)だった。

目下の目標は、ドアとセンターピラー部分の錆を直すこと。頼れそうなショップの見積もりは、1800ポンド(約35万円)。妥当な金額だとは思うが、少し予算を上乗せすれば、別のサーブを買えてしまう。

今でも、英国なら3000ポンド(約58万円)以下で9-3を探せる。この記事を執筆している時点では、フェイスリフト後の2008年式9-3 コンバーチブルが、2995ポンド(約58万円)で売りに出ていた。見た目の良い2004年式なら、2480ポンド(約48万円)だ。

新車を残価設定プランで買うより維持費は安い

現在は修理へ出さずに、錆転換剤とタッチアップペンで、何とかなるだろうと考えている。ボディの錆が綺麗になったら、恐らくヤレたアルミホイールが気になるのだろう。これは修理してもらうべきだと思っている。中古品を買うより、安く済むはず。

新しいクルマを残価設定プランで購入するより、ずっと安価に9-3を維持できている。最近のモデルのように、しつこくドライバーが警告されることもない。

サーブ9-3 コンバーチブル(2008年式/英国仕様)
サーブ9-3 コンバーチブル(2008年式/英国仕様)

そういえば、ヒーターユニットを交換する際に、シートベルトセンサーへダメージを与えてしまったらしい。まったく警告音が鳴らなくなってしまった。これも、次に修理しなければ・・。

記事に関わった人々

  • 執筆

    コリン・グッドウィン

    Colin Goodwin

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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