もはや博物館 広大な森の中で見つけたクラシックカー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.03.15 18:45
米ジョージア州にあるジャンクヤード『オールドカー・シティ』は数え切れないほどの廃車を保管しており、クラシックカー博物館のような趣さえあります。取材班が現地で見つけた、貴重なクルマを紹介します。
もくじ
ー米国の巨大自動車解体ヤードを探索
ー1959年製AMCランブラー
ー1942年製S&Sキャデラック救急車
ーオースチン・アメリカ
ー1953年型シボレーのステーションワゴン
ー1966年型ポンティアック・カタリナ
ー1972年型ダッジ・チャージャー
ーフォルクスワーゲンT1バス
ー1955年型シボレー・ベルエア
ー1954年型キャデラック・フリートウッド
ー1956年型シボレー
ー1948年型ハドソン
ー1967年型ビュイック・リビエラ
ー1950年型オールズモビル・フューチュラミック88
ーカイザー
ー1969年型プリムス・サテライト
ー1962年型マーキュリー・コメット
ー1970年型キャデラック・フリートウッド75
ーAMCジャベリン
ー1970-1/2シボレー・カマロ
ー1953年型シボレー・ベルエア
米国の巨大自動車解体ヤードを探索
1931年に設立されたジョージア州ホワイト群の『オールドカー・シティ(Old Car City)』は、世界最大のクラシックカーコレクションを誇っている。そして、2日間かけて現地を歩き回ったAUTOCAR英国編集部も、その規模には驚きを禁じ得なかった。
敷地内は3つのエリアに分かれている。まず、1950年代と1960年代のクルマやトラックが置かれている森林エリアがあるが、車両の多くはあまり良い状態ではない。次に、最も古い湖エリアがある。ひどく荒れ果てたこのエリアには、1930年代のクルマが置かれているが、立ち入りは固く禁じられている。

とはいえ、毒のある昆虫や爬虫類に襲われても文句を言わないという免責事項に署名した上で、取材班は何時間かそこで過ごすことはできた。最後に、道路から見えるエリアであるフロントヤード(前庭)があり、雑草の中から引きずり出された200台ほどのクルマが並んでいる。これらは修復が比較的容易なクルマで、一点物として販売されている。数年前に訪問した際に見つけたクルマをいくつか紹介しよう。
1959年製AMCランブラー
4つの目がすべて曇り、みすぼらしい姿になった1959年型AMCランブラーがジョージア州の自然にゆっくりと飲み込まれつつある。まるで腐りかけの果実のように朽ち果てているが、歪みのないまっすぐなグリルやバンパーなど、まだまだ使える部品はたくさんある。

1942年製S&Sキャデラック救急車
この超レアな1942年製S&Sキャデラック救急車は、赤色灯も含めて100%完全な状態であるように見える。このクルマは、ヤードの中心部分にある古い納屋に置かれている。S&Sは1876年にセイヤーズ・アンド・スコヴィル社として設立され、馬車製造から自動車製造へ移行した企業だ。現在はS&Sコーチ・カンパニーとして知られ、今も健在である。

オースチン・アメリカ
1968年から1972年の間に、英国製の約6万台のオースチン・アメリカが米国で販売された。オースチン1300のリバッジモデルで、フォルクスワーゲン・ビートルと直接競合する2ドアのコンパクトカーであった。この車両はオーバーライダーにゴムパッドがなく、フロントとリアのフェンダーにサイドライトがないことから、1960年代後半の製造であることがわかる。オールドカー・シティには小さな欧州車コーナーがあり、アメリカのすぐ後ろに英国製のフォード・アングリアがあるのが見える。

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