【空と陸の境界線を越えて共創活動中】レクサス・パスファインダー・レーシングが東京・日比谷で展示イベント開催!

公開 : 2025.03.17 11:25

3月14〜16日、レクサスとエアレースチームの『レクサス・パスファインダー・エアレーシング』は、東京ミッドタウン日比谷アトリウムでコラボレーションイベントを開催しました。篠原政明のレポートです。

エアレースとは『3次元の空中ジムカーナ』

3月14〜16日、レクサスとエアレースチームの『レクサス・パスファインダー・エアレーシング』(以下、LPAR)は、東京ミッドタウン日比谷アトリウムで『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦〜』なるイベントを開催した。

LPARは、レクサスとエアレースパイロットで2017年には『レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ』でアジア人初の世界チャンピオンとなった室屋義秀選手が、空と陸の境界線を越えて共創活動を行っているエアレースのチームだ。

3月14~16日に開催された『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦〜』。
3月14~16日に開催された『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦〜』。    篠原政明

エアレースとは、いわば『3次元の空中ジムカーナ』だ。世界最高技術の飛行技術を持つレースパイロットが、最高速400km/h、旋回時の最大重力加速度12G! という驚異的なシチュエーションで旋回やスラロームを行い、操縦技術の正確さ、知力、体力、そして精神力の限りを尽くしてタイムを競う、空のモータースポーツなのである。

昨年からはバーチャルを活用した新たなシリーズ『エアレース X』となり、室屋選手が初代チャンピオンに輝いている。

技術革新を続けるレクサスでは、そんなエアレースに参戦し続ける室屋選手とともにLPARを発足し、『Pushing Boundaries(限界を押し上げる)』のマインドセットのもと、空と陸との枠を超えた技術交流を2016年から続けている。

今回のイベントは、そんなLPARの活動の一端を都心のトレンドスポットでもある東京ミッドタウン日比谷で見て、知ってもらおうと行われたものだ。

会場には、室屋選手が昨年のエアレース Xで世界を制した機体『ジブコ・エッジ540 v3』の実機と、エアレースからのフィードバックで生まれたレクサス RZ450eの特別仕様車『Fスポーツ・パフォーマンス』が展示された。

大きいようで小さいエアレースの期待に興味津々

『空のF1』とも呼ばれるエアレースの機体は、わずか1分あまりのタイムトライアルのために極限まで小型、軽量化されている。今回展示された室屋選手の愛機であるエッジ540 v3はアメリカのジブコ・エアロノーティック社が開発したもので、エアレースや各種エアロバティックス協議会で優秀な成績を収めている世界最軽量、最高峰のマシンだ。現在日本にはこの1機のみしかなく、LPARの活動拠点である『ふくしまスカイパーク』以外での展示はほとんど行っていない。

全長6.3×全幅7.4m、空虚重量は530kgというコンパクトなボディに340hpを発生するライカミング製の8.9L空冷水平対向6気筒エンジンを搭載。最高速度は425km/hだが、旋回性など運動能力はきわめて高い。もちろんひとり乗りで、そのコクピットも極めてシンプル。インターフェースや機体など、さまざまな部分にレクサスならではのテクノロジーを採用しているが、それについては後述する。

レクサスRZ450e Fスポーツ・パフォーマンス
レクサスRZ450e Fスポーツ・パフォーマンス    篠原政明

会場では、初めて間近で見るエアレース機の大きいようで小さい微妙なサイズ感に多くのギャラリーが興味津々といった感じで、じっと眺めていた。また、家族連れが機体と嬉しそうに記念写真を撮るシーンが印象的だった。

機体と対峙するように展示されたRZ450e Fスポーツ・パフォーマンスは、2024年に100台限定で抽選販売されたモデルで、室屋選手らとともに空力と走りの性能を鍛え上げ、機能に根ざしたデザインを具現化している。

中でも、空力技術を応用したルーフとリアのカーボンウイングや前後のカーボンターニングベインなど、17点の専用エアロパーツを採用することでダウンフォースを増加させるなど、より高い空力性能を実現している。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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