【EVなのに車重1トン切り!】英ロングボウ社、超軽量EVスポーツカーを発表 約1200万円から

公開 : 2025.03.17 19:45

英国のEVベンチャーであるロングボウ(Longbow(ロングボウ)が、車重1トン以下の超軽量EVスポーツカーを発表。アルピーヌA110などをライバルと設定し、2026年発売を目指します。

軽量コンパクトな電動スポーツモデル

英国のEV新興企業であるロングボウ(Longbow)社が発表した新型『スピードスター(Speedster)』および『ロードスター(Roadster )』は、スーパーカー並みの俊足と約442kmの航続距離を備え、軽量設計と従来のガソリンエンジン搭載スポーツカーと大差ない価格設定を実現している。

ケータハムのプロジェクトVやアルピーヌA110をライバルとする軽量コンパクトなEVスポーツカーで、オープンルーフを持つスピードスターとクーペタイプのロードスターの2種類を設定している。いずれも車重はマツダロードスターなどよりも軽い995kg以下であるという。

ロングボウの新型スピードスター(手前)およびロードスター(奥)
ロングボウの新型スピードスター(手前)およびロードスター(奥)    ロングボウ

また同社は、このクルマをロータス・エリーゼジャガーEタイプの精神的後継車と位置づけており、「美しさ、軽量構造、完璧なエンジニアリング、入念な手作業による仕上げに重点を置いた」と説明した。

ロングボウは、テスラやルーシッドで活躍したダニエル・デイビー氏、米国のEVメーカー2社やBYDで経験を積んだマーク・タプスコット氏、電動スピードボートメーカーのXショアでCEOを務めたジェニー・ケイス氏によって2023年に設立された。

ブランドのモットーであるラテン語の「celeritas levitas」は「軽さの速さ」と訳され、「フェザー級EVというまったく新しい自動車カテゴリーを確立する」という野心を反映している。そのため、スピードスターとロードスターは重量を抑えることに徹底的にこだわり、特注のアルミニウム・アーキテクチャーで開発されている。

同社は「印象的で、軽快で、バランスがよく、比類のないドライビング・エクスペリエンスを目指して設計されている」と語る。

技術的な詳細は今のところ伏せられているが、ロングボウによると、スピードスターの0-100km/h加速タイムは3.5秒、重量はわずか895kgだという。

これは約442kmという航続距離からすると、注目すべき数字だが、バッテリーの素材や容量は公表されていない。

スピードスターは来年の生産開始に先立ち、現在8万4995ポンド(約1640万円)から注文を受け付けている。生産予定台数は150台のみ。

ロードスターは、スピードスターがすべて完成してから生産開始される予定で、価格は6万4995ポンド(約1250万円)からとなる。これは、ポルシェ718ケイマンSやアルピーヌA110などとほぼ同じ価格設定である。

ロングボウは工場の場所をまだ確定していないが、設計、エンジニアリング、手作業による組み立ては英国で行うとしている。

また、パワートレインに関する詳細も明かされていないが、「重量、性能、効率、航続距離」を最適化する最先端のパッケージだという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

コメント

関連テーマ

おすすめ記事

 

おすすめ

×