BMW 3シリーズ 次期型は2026年発売、EV『i3』もデビュー
公開 : 2025.03.18 19:45 更新 : 2025.04.14 07:26
BMWの定番モデル『3シリーズ』の次世代バージョンが2026年末の発売に向けて開発テストを重ねています。エンジン搭載車とEVが登場する予定で、そのデザインの一部が明らかになりました。
デザインが一部明らかに
テスラ・モデル3や新型メルセデス・ベンツCLAに挑むべく、BMWの電動3シリーズは現在、発売に向けたテストの最終段階に入っている。
2026年末に発売予定のEVの次期3シリーズは、『i3』を名乗る見込みで、BMWの新しい「Gen6(第6世代)」プラットフォームを採用する。同プラットフォームを採用するモデルとして、SUVのiX3が今年後半に発表され、来年初頭に発売予定である。

次期i3は『ビジョン・ノイエクラッセ』コンセプトで予告されたように、BMWの現行ラインナップとは劇的に異なる、しかし過去のモデルをさりげなく踏襲した、新しいデザイン言語を導入する。
最近新たに公開されたプロトタイプの画像を見ると、量産に向けてデザインが若干トーンダウンしていることがわかる。しかし、次世代の先進運転支援システム(ADAS)に必要なレーダーやカメラを収納する新しいキドニーグリルはそのまま維持されている。
極細のスリットは一般的なLEDヘッドライトに置き換えられ、ロアバンパーの装着により、フロント部分はややソフトな印象になっている。
リアはコンセプトから大幅に進化したように見える。分厚いロアスプリッターは従来型のバンパーに変更され、コンセプトを飾っていた大型LEDバーに代わって円形のブレーキライトが取り付けられている。ただし、これらはテスト用に一時的に取り付けられたユニットである可能性もある。
カモフラージュにより、これ以上の詳細は確認できないが、BMWのトレードマークである「ホフマイスターキンク」がCピラーの前方にわずかに見える。また、コンセプトの大型パノラマルーフはそのまま引き継がれているようだ。
インテリアは未公開だが、ノイエクラッセ・コンセプトではミニマルかつハイテクな内装となっていた。不規則な形状の中央タッチスクリーン、触覚フィードバック機能付きステアリングホイール・コントロール、物理的なスイッチやボタンの代わりにフルワイドのヘッドアップ・ディスプレイが装備されていた。
パワートレイン構成は?
ノイエクラッセのプラットフォームには、急速充電に対応するために800Vの電気ハードウェアが搭載され、フロアパンのバッテリーは現在のものよりも20%エネルギー密度が高くなる。
一方、空力特性に重点的に取り組み、高効率モーターと新しいソフトウェアスタックを組み合わせて、航続距離を最大30%向上させることができるとBMWは述べている。

現在の4シリーズや5シリーズと同様に、次世代の3シリーズはEVとエンジン搭載車の両方が販売される予定である。BMWは完全電動化を見据えつつ、ラインナップ全体で柔軟なパワートレインを提供するとしている。
同社は、現在のエンジンを今後の排出ガス規制に適合させるよう取り組んでいるが、次期3シリーズでどのようなユニットを導入するかについてはまだ確定していない。
現行のG20世代3シリーズには、2.0L 4気筒ガソリンエンジン、3.0L直列6気筒ガソリンエンジン、プラグインハイブリッド(PHEV)が用意されている。ディーゼルエンジンは今年初めのアップデートで廃止された。
ビジョン・ノイエクラッセ・コンセプトと今回のプロトタイプはいずれもセダンタイプだが、人気の3シリーズ・ツーリング(ステーションワゴン)が登場する可能性もある。もし実現すれば、アウディA4 eトロンのライバルとなるだろう。
また、高性能モデルのM3も登場する。エンジン版とEV版の計画があり、後者は4基のモーターにミリ秒単位でパワーを分配できる高度なトルクベクタリング・システムにより、「クレイジー」な動力性能を実現するという。
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