マツダ次期『CX-5』に独自のハイブリッド搭載、2027年発売へ 電動化への支出削減
公開 : 2025.03.19 06:45
マツダは2027年発売予定の次期『CX-5』に新開発のガソリンエンジン『スカイアクティブZ』を搭載します。一方で、電動化投資を2兆円から1.5兆円へと抑制。他社との提携を強める方針を示しました。
新開発『スカイアクティブZ』を導入
マツダは当面の間、エンジン搭載車を販売し続ける方針で、次世代の『CX-5』にはまったく新しいガソリンエンジンを導入する予定だ。
この新型ユニットは『スカイアクティブZ(Skyactiv-Z)』と名付けられ、現行のCX-5、マツダCX-30、マツダ3に搭載されている4気筒エンジン『スカイアクティブX』の後継機にあたると見られる。

マツダはスカイアクティブZについて、欧州の排出ガス基準ユーロ7に適合し、CX-5ではハイブリッド版を使用する予定だとしている。また、今後はエンジンのユニット数を減らし、制御ソフトウェアも3分の2に集約することで開発と生産を簡素化し、コスト削減を図るという。
新型CX-5は2027年に発売される予定である。
一方で、マツダは電動化への投資を2兆円から1兆5000億円に削減した。
電気アーキテクチャー、ハイブリッドシステム、バッテリー管理システムへの支出を縮小し、代わりにトヨタや中国の長安汽車など他メーカーとの提携関係を強化する。
実際、マツダは長安汽車との提携により、すでに新型EV『6e』をデビューさせている。
6eに続いて、次期型CX-5と同時期に、マツダが独自に開発した電動SUVが発売される予定である。日本国内で組み立てられ、パナソニックと共同開発したバッテリーを使用する。
マツダの毛籠勝弘社長兼CEOは、電動化戦略のスリム化を発表し、「バッテリーには多額の投資が必要ですが、需要は不透明です。技術革新を見守りながら、慎重かつ効率的な投資を実施していきます」と述べた。
毛籠氏は計画の修正について「事業リスクを最小限に抑え、事業効率を向上させる」ことを目的としており、マツダの「小規模プレーヤー」としての立場を反映したものであると説明した。
「日本の自動車メーカーとして、国際競争力を維持するために、協力分野を大胆に増やしていきます」と毛籠氏は力を込めた。
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