マクラーレンP1 GTRの映像を公開
公開 : 2015.02.25 22:35 更新 : 2021.03.05 18:51
1000psを発揮するサーキット専用モデル、マクラーレンP1 GTRが正式発表され、ジュネーブ・モーターショーで正式なワールド・プレミアを迎えることとなるが、今回はそのビデオが公開された。
インスタント・パワー・アシスト・システムを持つパワートレインは、ロード・ゴーイング・モデルのP1に対してかなりスープアップされている。3.8ℓV8のエンジンは、737psから800psまで高められ、モーターは178psから200psにパワー・アップされている。合計出力に関しても、916psから1000psにまでアップしている。
重量も、ロードカーにのみ使用されるコンポーネンツを省くことで軽量化が行なわれている。
エアロダイナミクス・パッケージに関しても、通常のP1よりもダウンフォースの強化を始め、ブラッシュアップがされている。最も特徴的なのは、大きな固定式リア・ウイングで、ロードカーよりも100mmほど高い、ボディから400mmの位置につけられたもの。このリア・ウイングは、フロント・ホイールにあるフラップと連動して効果を発揮するもので、240m/h時で150kgというロードカーよりも10%ほど大きい値を引き出す。また、ロードカーに搭載されるドラック・リダクション・システムは引き続き採用されている。
デザイン・コンセプトと同様に、ボディ下部には空力的な流れを良くするブレードを備え、更にアグレッシブなフロント・スプリッターも装備される。
ボディ重量は、P1に対して50kgほど軽い1490kgだ。これには、サイド・ウインドーにモータースポーツ・スペックのポリカーボネイトを採用したことや、ルーフやエンジンにガラスの代わりカーボンファイバー製のパネルが使われ、ツイン・エグゾーストがチタニウム製になっていることなどが寄与している。
トレッドはP1よりも80mmほど広く、全高は50mmほど低い。専用のセンターロッキング・ホイールをはき、これに19インチのピレリのスリックが組み合わせられる。
このP1 GTRを手に入れることが可能なのは、既にP1をオーダーしている375人のユーザーのみで、価格は£1,980,000(3億5200万円)。マクラーレンP1 GTRのオーナーは、ドライバー・プログラムの最初の年に、年間6戦のサーキット・イベントに参加することとなる。これら6つのサーキットは、いずれもF1が開催されるサーキットだ。そしてこのイベントには、責任をもってサポートしてくれるレース・チームが着くことになる。レース・チームには、ドライバー・コーチとヘッド・エンジニアが着く。ヘッド・エンジニアは、テレメトリー・システムとビデオを分析して、ドライバーのスキルを解析し、ラップ・タイムを刻むためのアドバイスをしてくれる存在だ。