整備士泣かせ? 作りが複雑すぎるクルマ 17選 驚くほど手の込んだ構造
公開 : 2025.03.22 18:25
アストン マーティン・ラゴンダ(1976年)
アストン マーティンは、1976年にラゴンダを2万4570ポンドという法外な価格で発売した。当時、英国の平均的な住宅価格は1万3000ポンドであった。エクステリアと同じくらい角ばったインテリアには、タッチセンサー式パネルやデジタルディスプレイが満載されている。富裕層にとってはまさに理想的なクルマだったが、故障が頻発し、修理には莫大な費用がかかるという問題もあった。
アストン マーティンは後期のモデルではインテリアを簡素化したが、デジタルダッシュボードはそのまま残した。しかし、その頃には販売台数は激減しており、1990年までに晩梅できたのは合計645台であった。

ビュイック・レアッタ(1988年)
レアッタはスポーティーな2ドア2シーターのクーペで、ビュイックブランドにシックな雰囲気を吹き込もうというゼネラルモーターズの大胆な試みであった。その外観は申し分なく、電子制御のタッチスクリーン・コンピューターやデジタルダッシュボードなども手伝って、成功を収めるかに思われた。しかし、通常の生産ラインではなく、レアッタ専用クラフトセンターで手作業で組み立てられていたため、生産工程が複雑になりすぎていた。
GMは英国にスタッフを派遣し、ロールス・ロイスなどの小規模自動車メーカーがどのようにクルマを生産しているかを視察させたほどだ。しかし、こうした努力は実を結ばず、消費者の購買意欲をそそることもなければ、レアッタの性能が高まることもなかった。確かに悪いクルマではないが、前輪を駆動する3.8L V6エンジンはパワーと洗練さに欠け、スポーツモデルとしての位置づけを損なうものだった。結局、レアッタは4年間で2万1751台しか生産されなかった。

三菱3000GT(1990年)
四輪駆動、電子制御サスペンション、可変エアロダイナミクス、四輪操舵などの仕様を列挙すると、三菱3000GT(日本名:GTO)はまるで今日発売されたかのように思えるだろう。しかし、実際に登場したのは1990年で、三菱はポルシェ944 やトヨタ・スープラなどのライバル車に対抗するために、このクルマに全力を注いでいた。
エンジンも当時としては先進的で、最高出力286ps(欧州仕様)のツインターボ、4カム3.0L V6エンジンを搭載している。これは素晴らしいパフォーマンスを発揮したが、エアロやサスペンションの妙技も、ダイナミクスの鈍さを克服することはできなかった。しかし、その複雑さは、クラシッククーペを求める現代の人々にとって、3000GTの大きな魅力の1つとなっている。

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