整備士泣かせ? 作りが複雑すぎるクルマ 17選 驚くほど手の込んだ構造
公開 : 2025.03.22 18:25
ブガッティ・ヴェイロン(2005年)
最高速度407km/hを出すことだけを目的としたブガッティ・ヴェイロンが、非常に複雑なクルマとなっているのも当然だ。8.0L W16エンジンに4基のターボチャージャーを搭載し、1200psもの出力を実現。さらに、7速デュアルクラッチ・トランスミッション、四輪駆動、エアブレーキとしても機能するリアスポイラーを装備している。
これだけの仕様でもブガッティのエンジニアたちを悩ませるには十分だが、発生する大量の熱に対処するために、大量のラジエーターとクーラーが必要だった。エンジン用だけでも3つのラジエーターが搭載され、さらにトランスミッション用、デファレンシャルオイルクーラー用、エンジンオイル用もある。定期点検に2万5000ドル(約370万円)もの費用がかかるのも不思議ではない。

レクサスLFA(2010年)
レクサスLFAは、これまでに作られた中で最もエキサイティングなクルマの1つである。カーボンファイバー製のシャシーとボディに、ヤマハの協力を得て開発された最高出力560psの4.8L自然吸気V10エンジンが搭載されている。このエンジンは回転が非常に速く、アナログ式では追いつかないためデジタル式のタコメーターを採用した。
LFAは長期的な量産モデルというよりも、象徴的なスペシャルモデルとして位置づけられていたため、わずか500台しか生産されなかった。トヨタは、今後25年間のスポーツモデルの参考となるようLFAを開発したと述べた。後部に配置されたラジエーターや、ブレーキの熱を逃がすタービンデザインのホイールなど、随所に斬新な設計が見られる。

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