ただのスクラップと思いきや… 廃車置き場の隠れた逸品 40選(前編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.03.23 18:25
米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回はサウスダコタ州の『オークリーフ・オールド・カーズ』で見つけた名車、珍車、超希少車などを紹介します。
もくじ
ー米国の巨大ジャンクヤード巡り
ー1948年型シボレー・セダン・デリバリー
ー1952年型ハドソン・ホーネット
ー1964年型ダッジ・ダート・コンバーチブル
ー1948年型クロスリー・ステーションワゴン
ー1959年型ナッシュ・メトロポリタン
ー1958年型マーキュリー・コロニー・パーク
ー1962年型キャデラック・スーペリア
ー1959年型エドセル・ヴィレジャー
ー1949年型パッカード
ー1964年型オールズモビル・ダイナミック88
ー1946年型デソート・デラックス・クーペ
ー1958年型デソート・ファイアスイープ
ー1951年型リンカーン・コスモポリタン
ー1968年型マーキュリー・モントレー
ー1957年型ナッシュ・アンバサダー
ー1961年型フォード・カントリー・スクワイア
ー1951年型フォード
ー1940年型リンカーン・ゼファー
ー1957年型キャデラック・セダン・ドゥビル
ー1948年型ビュイック
米国の巨大ジャンクヤード巡り
米サウスダコタ州ハートフォードの『オークリーフ・オールド・カーズ(Oakleaf Old Cars)』は、1950年代にドナス・オークリーフ氏が設立したジャンクヤードで、破砕機の導入は同州初だった。
彼はすぐに、手に入るものすべてを破砕機にかけて、錆びた農業機械、自転車、クルマなどを処分する解体業を始めた。その中で状態の良い車両は保存され、素晴らしいクラシックカーコレクションが築き上げられた。

ドナス氏は1995年に亡くなり、2008年に彼の息子たちがクルマを朽ち果てさせるわけにはいかないと判断し、コレクションを一般公開することを決めた。ほとんどの車両は1940年代初頭から1960年代後半のものだが、よく目を凝らして探せば、雑草の陰に数台のティーンエイジャーが潜んでいるのを見つけることができるだろう。
今回は、筆者が数年前にオークリーフ・オールド・カーズを訪れた際に撮影した車両の、ほんの一部を紹介しよう。
1948年型シボレー・セダン・デリバリー
1948年型シボレー・セダン・デリバリーは、レストアの難易度こそ高くないものの、レストアする価値のある貴重なクルマである。わずか2万台しか製造されておらず、同年にシボレーが展開した12種類のボディスタイルの中で10番目に人気のモデルであった。こうした商用車は酷使され、乗用車ほど敬意を持って扱われない傾向にあるため、現存数が少ない。ジャンクヤードで同じモデルを見つけるには、長い時間をかけて探さなければならないだろう。

1952年型ハドソン・ホーネット
オークリーフ・オールド・カーズは、現在も自動車解体業を営んでいる。最近では主に現代のクルマを取り扱っているが、クラシックカーも部品取りとして使えなくなると潰していく。かつては素晴らしい存在だったハドソン・ホーネットは、2008年に同ヤードが一般公開されて以来、多くのスペアパーツを提供してきたが、当面はまだ十分に使用可能な部品が残っていると思われる。

1964年型ダッジ・ダート・コンバーチブル
訪問当日は嵐が近づいているという予報があったため、筆者はこの15エーカーの敷地をできるだけ早く走り回った。幸いにも雨に濡れずに済んだが、この1964年型ダッジ・ダートの車内はそうはいかない。状態が良ければ、このような人気の高いオープンカーはそれなりの価格で取引されるが、このひどい状態では話は別だ。

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