【タイ生産のハイブリッド】三菱、アセアンに展開のコンパクトSUV『エクスフォース』にHEV追加

公開 : 2025.03.23 08:05

三菱がタイをはじめとしたアセアン地域で展開しているコンパクトSUV『エクスフォース』にハイブリッドモデルを追加しました。充電インフラ不要の電動車として、世界的な需要の高まりに応えてのHEV版の登場です。

アセアンに展開の新型ハイブリッドSUV

三菱自動車は、アセアン地域などで製造・展開しているコンパクトSUV『エクスフォース』に新たに設定されたハイブリッド(HEV)モデルをタイ・バンコクで世界初披露した。

エクスフォースは『毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒』をコンセプトに、アセアン地域での使われ方を考慮して開発された5人乗りのコンパクトSUVである。

三菱がアセアン地域で展開するコンパクトSUV『エクスフォース』にHEVモデルを追加(日本未導入)。
三菱がアセアン地域で展開するコンパクトSUV『エクスフォース』にHEVモデルを追加(日本未導入)。    三菱自動車

2023年11月にインドネシアでの発売を皮切りに2024年にはベトナムやフィリピンなどのアセアン地域、中南米やアフリカ、中東などに展開を拡大した世界戦略車のひとつで、スタイリッシュで力強いSUVデザインに、取り回しの良いコンパクトさと快適な居住性を両立させている。

新たに追加された新型『エクスフォース HEVモデル』は、2024年2月にタイで発売された7人乗りミニバンの『エクスパンダー』『エクスパンダークロス』に続く三菱のHEVシリーズで、タイにおける電動車の選択肢を広げる役割を果たしている。

同車はミツビシ・モーターズ・タイランドのムチャバン工場で生産され、タイ国内での受注が開始された。また、3月24日から開催される第46回バンコク国際モーターショーで展示される。

『シルキー&ソリッド』なデザイン

エクスフォース HEVモデルのデザインコンセプトは『シルキー&ソリッド』。優雅さと堅牢性を融合させたスタイリッシュで力強いSUVデザインは、都会からアウトドアシーンまで圧倒的な存在感を発揮する。

アッパーボディはフロントのスリーダイヤからサイド、リアへと連続的につながり流れるような面と、フローティングルーフによりシルクのような滑らかな軽やかさを表現している。

三菱がアセアン地域で展開するコンパクトSUV『エクスフォース』にHEVモデルを追加(日本未導入)。
三菱がアセアン地域で展開するコンパクトSUV『エクスフォース』にHEVモデルを追加(日本未導入)。    三菱自動車

一方、ロアボディはSUVらしく力強くソリッドなプロポーションとし、183mmの最低地上高や空力性能を高めた専用の18インチアルミホイールと大径タイヤにより悪路走破性を確保。がっしりとした筋肉を思わせるフェンダーフレアの形状で、アスリートのような俊敏性を感じさせるデザインとした。

三菱車共通のモチーフ『ダイナミックシールド』を取り入れたフロントまわりは、車両のコンセプトに合わせて進化。フロントグリルを左右バンパーでプロテクトする造形と立体的に一体化させた、奥行き感あるスポーティなフロントフェイスを実現した。

快適で実用性の高いインテリア

インテリアでは水平基調のインストルメントパネルを採用。前方の視認性を高めるとともに、悪路走行時の車体姿勢の変化を掴みやすくしている。

パネルのパッド素材には霜降り糸のざっくりとしたテクスチャーのメランジ生地を採用。自宅のモダンリビングのような落ち着いて過ごせる、快適な空間に仕上がっている。

三菱がアセアン地域で展開するコンパクトSUV『エクスフォース』にHEVモデルを追加(日本未導入)。
三菱がアセアン地域で展開するコンパクトSUV『エクスフォース』にHEVモデルを追加(日本未導入)。    三菱自動車

操作系は12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイを一体化させた大型のモノリス形状パネルと、コンパクトなパワーシフトにより、HEVらしい先進感を演出し、実用性の高いインテリアとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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