【詳細データテスト】メルセデス・ベンツEクラス 強力で扱いやすいエンジン 高バランスのハンドリング

公開 : 2025.03.22 20:25

内装 ★★★★★★★★☆☆

2024年のE220dのテストでも現行Eクラスの内装には触れたので、細かい説明は割愛する。クオリティは、長い停滞を経て改善をみたが、スイッチ類のいくつかはいまだにウィークポイントだ。

ヴィジュアル的なバラエティは豊かだが、ゴチャゴチャした感じや安っぽさはない。エレガントなシェイプで円熟味を感じるスペースだが、ガラス張りのダッシュボードに助手席前までディスプレイを埋め込んだハイパースクリーンはなくてもいい。センタートンネルやダッシュボードを覆うのは、このクルマではアルミをきれいに埋め込んだメープルだ。

センタートンネル上の収納スペース内には、USB−Cポート2口とワイヤレス充電器、カップホルダーが備わる。
センタートンネル上の収納スペース内には、USB−Cポート2口とワイヤレス充電器、カップホルダーが備わる。    JACK HARRISON

もちろん、ワゴンを選ぶ大きな要因はスペースだが、現行Eクラスのそれにガッカリすることはない。後席ヘッドルームはセダンより40mm大きく、荷室も広大。PHEV版は床下にバッテリーが配置されるが、マイルドハイブリッドのE450dは615〜1830Lと、5シリーズの570〜1700Lを上回る。フラットで、ワイドで、奥行きは素晴らしくロング。これを超えるのは、スコダ・シュパーブくらいだろう。ただし、通常時の容量は先代よりわずかながら小さく、GLEにもやや劣る。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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