【詳細データテスト】メルセデス・ベンツEクラス 強力で扱いやすいエンジン 高バランスのハンドリング

公開 : 2025.03.22 20:25

操舵/乗り心地 ★★★★★★★★★☆

エアサス仕様のE450dワゴンは、この手のクルマに期待されるような乗り心地とハンドリングのバランスをみせる。このシャシーが高速道路やカーブの多いA級道路をゆったり流したり、舗装の荒れたB級道路の予測できない地形を感じさせなかったりする能力は、Sクラス並みにエクセレントだ。

車内騒音計測は、113km/hでレンジローバー並み、80km/hではそれよりやや静か。すぐにこれがリラックスして乗れる疲れ知らずのクルマだとわかる。レーンキーピングアシストや道路標識アラートは簡単に切れて、ADAS関連のストレスはかなり少ない。

静粛性も快適性も高く、意外にハンドリングもいい。重くて大きなディーゼル車とは思えないほどだ。
静粛性も快適性も高く、意外にハンドリングもいい。重くて大きなディーゼル車とは思えないほどだ。    JACK HARRISON

ハンドリングにもうれしい誤算がある。バランスはノーズヘビーすぎない整ったもので、アキュラシーも高いので、サスペンションと駆動系をスポーツモードに入れてコーナーを駆け抜けると、穏やかな満足感をもたらしてくれる。移動時間も短縮できる。

キーとなるのはステアリング。ザラザラしたフィールはほぼなく、ギア比も手応えもうまく決められていて、大きくて重いクルマをきわめてイージーに場所決めでき、場合によっては楽しめさえする。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×