意外なほどパワフルで驚いた初ワインディング話【ヒョンデ・コナ長期レポート#9】

公開 : 2025.03.24 17:05

編集部ではヒョンデ・コナを長期レポート中です。今回は編集部ヒライの自宅から近所となる、箱根周辺のワインディングを初めて走った話です。意外なほどパワフルで驚かされました。

箱根までの距離が圧倒的に近くなった

私は昨年夏に都内から移住し、静岡県東部に拠点を置いている。移住してよかったことはたくさんあるが、特にクルマ好きという視点で最も素晴らしい点は、ワインディングの宝庫である箱根までの距離が圧倒的に近くなったことだ。

国道1号線を登り、芦ノ湖スカイラインと箱根ターンパイク方面への分岐まで、1時間もかからない距離となる。そこで今回は、レポート車のヒョンデコナで箱根を走ってみることにした。

今回は長期レポート車のヒョンデ・コナで、箱根方面をドライブ。
今回は長期レポート車のヒョンデ・コナで、箱根方面をドライブ。    平井大介

今回のコースは、分岐までは前段で書いたとおりで、そこからは芦ノ湖スカイラインを走り抜け、箱根スカイラインには入らず湖尻から降りて、仙石原を通って御殿場方面へ。最終的には富士スピードウェイに向かった。蛇足ながら、そこでは富士モータースポーツミュージアムで4月8日まで開催中の『ザ・ゴールデンエイジ・オブ・ラリー・イン・ジャパン』を取材した。

コナのカタログスペックを見ると、車重は1770kgで、最高出力は204ps、最大トルクは26.0kg-mとなっている。数字だけ見ると峠には不向きか? と思いきや、頂上へ向かう1号線の上り線を意外なほどパワフルに登っていくのに驚いた。

SUVなので、上屋が重く感じる場面も多少あるが、重心自体は床下にバッテリーを置くBEVらしく低い印象で、コーナーもキレイによく曲がってくれる。ちゃんと鼻先も入ってくれる感じがあり、結構楽しく走ることができた。ハンドリングの動的質感も悪くない。

iペダルで下りルートはほぼノーブレーキ

途中で試したのは『iペダル』と呼ばれる、ステアリングに装着されているパドルで選択できるモードで、いわゆるワンペダルで走行できるようになる。これは特に下りで重宝して、仙石原から御殿場方面への下りルートはほぼノーブレーキで走ることができた。

それからドライブモードを切り替え、『スポーツ』も試した。メーター周りが赤くなり気分を盛り上げてくれるが、そのパフォーマンスもなかなかで、さらにパワフルに箱根のワインディングを走ってくれた。ちなみに電費は一気に悪化するので、残りの航続距離が少ない時はお勧めできないかもしれない。

ステアリングに装着されるパドルを左に引いていくと、最後はiペダル・モードに。
ステアリングに装着されるパドルを左に引いていくと、最後はiペダル・モードに。    平井大介

ひとつ気になったというか、試してみたいのはタイヤだ。現在は『クムホ・エクスタ(ECSTA)PS71』という『ヨーロピアンスポーツタイヤ』を標榜するタイプが装着されている。特性として今回のようなルートにはいいが、街中中心であれば、もう少し柔らかいタイプでもいいかもしれない。ショルダーが少し硬い感じがするのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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